北海エース木村「力不足」146球で力尽く 甲子園大会初の4元号勝利お預け

2021年03月20日 05:30

野球

北海エース木村「力不足」146球で力尽く 甲子園大会初の4元号勝利お預け
<神戸国際大付・北海>延長10回、サヨナラ負けを喫した北海・木村(中央)(撮影・成瀬 徹)   Photo By スポニチ
 【第93回選抜高校野球大会第1日第1試合 1回戦   北海2―3神戸国際大付 ( 2021年3月19日    甲子園 )】 開幕戦で北海が神戸国際大付(兵庫)に延長10回サヨナラ負けした。2―1で迎えた9回裏に同点に追い付かれ、10回1死満塁で145キロ左腕の木村大成(3年)が中前打を許した。17年夏に敗れた相手へのリベンジはならず、大正、昭和、平成に続く甲子園大会初の4元号勝利もお預けになった。創部120周年の節目の年、力を付けて夏にもう一度甲子園に戻ってくる。
 中前に抜けていくサヨナラの打球を木村はぼう然と見つめた。涙が止まらない。10回1死満塁から今季最多146球目の直球を痛打され「完全に投げミスを打たれた。力不足」と責任を一人で背負い込んだ。

 大正、昭和、平成に続く歴史的な4元号勝利まであと2アウトだった。9回1死一、三塁のピンチ。カウント1―1からスクイズの構えを見た木村は、とっさにスライダーを低めに投げた。ワンバウンドで空振りさせたが、捕手の大津綾也(3年)が止め切れず、結果的に重盗で同点のホームを許した。

 17年夏初戦に逆転負けを喫した相手に雪辱できず、平川敦監督(49)は「肝心なところでミスが出るのは力がないということ。ここ一番での気持ちの強さを鍛えたい」と語った。6回2死からの失点は、二塁後方に上がった飛球を3人がお見合いする形になった適時打。9回は捕逸、10回は2四死球が絡んでいた。

 5回までは北海ペースだった。初回に自己最速タイの145キロをマークした木村は、1安打6三振と危なげない投球を見せていた。だが、球数が増えるにつれ、スライダーが曲がらなくなった。今季練習試合4試合で最多は9回124球。「甘く入ったり、勢いがなくなりボールの変化があった」と6回以降、ピンチを重ねた。

 マウンド度胸満点な左腕の心理に変化もあった。「(昨年の)夏と秋は無観客。いきなり大きな舞台で舞い上がり、平常心が保てなかった」と打ち明けた。それでも平川監督は「ヒットらしいヒットはなかった。力を発揮できた」とエースをねぎらった。

 創部120周年の節目の年。準優勝した63年春の復刻ユニホームを着て戦った左腕は、夏に向けての収穫と課題を同時に手にした。「真っすぐで押せた場面もあったし、もっとスライダーを磨いて自分の投球をすれば通じる。先頭バッターへの入り方とピンチでの投球がダメだった。想定して練習し、またここに帰って来たい」としっかり前を向いた。
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