エンゼルス・大谷 1722日ぶり1番・投手 サイ・ヤング賞左腕撃ち!370億円男を斬った!

2021年03月23日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 1722日ぶり1番・投手 サイ・ヤング賞左腕撃ち!370億円男を斬った!
<パドレス・エンゼルス>初回、中前打を放つ大谷(共同) Photo By 共同
 【オープン戦   エンゼルス1ー4パドレス ( 2021年3月21日    ピオリア )】 勝利の女神は些事(さじ)にあり――。大谷が花巻東時代から大切にするモットーだ。ささいなことでも全力を尽くすことが勝利につながることを意味している。メジャー移籍後初の「1番・投手」。大谷は「DH解除よりも、1番打者として出ることがあまりなかった。1番としての仕事はできたかなと思う」と胸を張った。
 初回、スネルの初球のボールを見極めると、2球目の高めの95マイル(約153キロ)速球を捉えた。ヘルメットを飛ばす強振で、火の出るような当たりの中前打。18年サイ・ヤング賞左腕を攻略し、9試合連続安打とした。2死一塁では、一走の大谷は4番レンドンの平凡な遊ゴロにも全力疾走し、二塁に滑り込んだ。直後のマウンドを考えれば、スライディングを避けていい状況だったが、一つ一つのプレーに全力を注ぐ。それが大谷の「リアル二刀流」だった。

 「自分としては一番、良かった」と振り返る3回の第2打席は四球を選んだ。5回には通算205セーブを誇る救援右腕メランソンから左前打を放ち、オープン戦5度目の複数安打を記録。19年10月に手術した左膝の状態が良く、左足により重心を置く新たなフォームや構えが安定。自然と選球眼も高まり、好球必打で打率は.636まで上げた。

 「1番・投手」での出場は日本ハム時代の16年7月3日のソフトバンク戦以来、1722日ぶり。当時は初球を叩く先頭打者弾を放つと、直後のマウンドに疲労を残さないために普段よりゆっくりとベースを一周。この日は走者としての仕事も完遂した。投打はもちろん、貪欲に先の塁を狙う姿勢を徹底。「リアル二刀流」を高いレベルで実現させた。

 左膝付近を土で汚しながら向かったマウンド。ここでもエンジン全開だった。22歳の若き主砲タティスに対し、初回無死三塁でスプリットで空振り三振に仕留めると、さらなるハイライトは3回1死一、二塁。2ストライクからの3球目に「アァ!」と雄叫びを上げた直球はメジャー自己最速を更新する101.9マイル(約164キロ)を計測した。

 日本ハム時代の16年に記録した自己最速165キロにあと1キロと迫る球は、バックネットへのファウルになった。「ボールゾーンのつり球になればもっと良い結果になった」と悔しがったが、最後は再びスプリットで三飛。オフに史上最長の14年、総額では史上3位の3億4000万ドル(約370億6000万円)で契約を延長した次代のスーパースターを力でねじ伏せた。

 4回2安打1失点。2四球ながら毎回の5三振を奪う内容に「狙いにいった時に三振を取れたことは良かった」と分析した。18年10月に受けた右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から約2年5カ月。かねて「昨年より肘のなじみ方がいい」と言い、不安なく強く右腕を振れていることが好結果の要因だ。

 疲労を感じたかと問われると「そんなことはない。盗塁したわけではないので」。日本ハム時代、投打同時出場した17試合は投手で10勝2敗、防御率1.37、打者で打率.314の好成績を挙げた。この日も2安打&164キロ。大谷は二刀流で輝きを増す。

 【大谷に聞く】

 ――投打同時出場の充実感は?
 「特別なことは(ない)という感じ。投手をやりながらというより、打線の一人としてどういう役割ができるかが大事」

 ――過去、同時出場した試合は好成績。

 「相手としたらやりづらいのかなというのが正直なところ。僕でも(相手投手が)打席に来られたら投げづらい」

 ――スネルからは安打と四球だった。

 「2打席目が良かった。追い込まれてから四球を選ぶ姿勢も良かった」

 ――低反発球の違和感は?
 「ボールが変わったかどうかよりも(乾燥気候の)アリゾナはちょっと投げづらい。環境の違いの方が大きい」

 【大谷の日本ハム時代の「1番・投手」】プロ4年目、16年7月3日のソフトバンク戦に「1番・投手」で出場。プレーボールから5秒後、中田の初球を強振し、右中間スタンドへ10号ソロを放った。史上初の投手による初回先頭打者アーチで、2年ぶり2桁本塁打に到達。投げても8回120球を投げ、5安打無失点。10奪三振をマークし、自身7連勝となるシーズン8勝目を挙げた。

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