「2月1日が怖い。超トラウマなんです」 広島投手陣を開幕ダッシュに導いた昨春の猛省

2021年04月01日 09:00

野球

「2月1日が怖い。超トラウマなんです」 広島投手陣を開幕ダッシュに導いた昨春の猛省
31日の阪神戦で広島・栗林(20)からウイニングボールを受け取る床田。左は佐々岡監督(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 広島投手陣の好発進は、偶然ではない。オープン戦のチーム防御率2・11は、昨春の同4・20から大幅に改善された。勢いそのままに、開幕第2戦・3月27日の中日戦から29イニング連続無失点。チーム防御率1・60は12球団トップを誇る。課題だった投手力が一転、強みに変わった。
 昨季との違いは、オフの過ごし方にあった。横山投手コーチが説明する。「本当にみんながいい状態でキャンプに入ってきれくれたというのがある。これはすごく感じた部分。そこから順調に状態を上げてくれて、競争の中で結果が伴ってきたのではないか」。昨春は競争どころか、アピール不足の投手が目立った。

 例えば、昨春初の1軍キャンプスタートとなったケムナは、150キロを超えるはずの直球が140キロ台前半と奮わず、キャンプ途中で2軍に合流した。今オフはブルペン投球から力強い球を投げながらも、キャンプ直前に1年前の苦い記憶が甦った。

 「2月1日が怖い。去年が超トラウマなんです。スピードが出なくて、何がダメかも分からなくて…。去年は肩を休めすぎて、久しぶりにキャッチボールしたときのクセがそのまま残ったのかなと思う」

 反省を生かし、昨季のシーズン終了後もキャッチボールを欠かさずに感覚を維持。今春はアピールに成功して、無事勝ち継投に入った。

 昨春低調だった床田は、「春先が苦手なんです」とシーズン後に九里に合同練習を申し込んだ。そして、ウエートトレを中心に追い込んで球威アップにつなげた。また、昨春に不調で指揮官から叱責された遠藤は、開幕2軍となったものの、実戦で結果を残しながら最後まで先発争いを激しくさせた。

 昨春の失敗が生かされたことで、競争が活性化されたというわけだ。同コーチは「ケムナとか床田は去年の春、思うようにならずに苦しい思いをしたけど、いい状態で入ってこられた。その中で新人もいい内容を見せてくれた」と評価する。新人の栗林、森浦、大道の猛アピールも競争を促した。

 現在の救援8人は、栗林以外通算0セーブと実績は乏しい。若手中心のブルペン陣とあって、今後は未知数と言える。それでも間違いなく、競争を勝ち抜いた勢いがある。(記者コラム・河合 洋介)
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