2日連続“マダックス” 楽天・早川、98球でプロ初完封 左の精密機械イッキ4連勝でパ単独トップ5勝

2021年05月17日 05:30

野球

2日連続“マダックス” 楽天・早川、98球でプロ初完封 左の精密機械イッキ4連勝でパ単独トップ5勝
<オ・楽>3安打完封で5勝目を挙げた早川はウイニングボールを手に笑顔(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   楽天1―0オリックス ( 2021年5月16日    京セラD )】 楽天のドラフト1位・早川隆久投手(22)が16日のオリックス戦に先発し、新人一番乗りとなるプロ初完封勝利を果たし、リーグ単独トップに立つ5勝目を挙げた。散発3安打。プロ初完投を98球で投げ抜いた。新人で1―0完封を100球以内で達成したのは、球団史上初の快挙。自身4連勝でチームを首位に浮上させた左腕の実力は本物だ。
 百戦錬磨のモンスターを次々とねじ伏せる早川の姿は、若き勇者のようだった。1―0の9回2死一塁で迎えたT―岡田との対戦。10年に本塁打王に輝いたこともある強打者を2球で追い込む。ボールを1球挟んで98球目。カットボールにバットが空を切り、8個目の三振を奪った瞬間、勝利の雄叫びを上げた。プロ初完封でロースコアの難しいゲームを「クリア」した。

 「球数もまだ100球いってなかったので9回は自分から“行きます”と(石井)監督とコーチに伝えた。最後の力を振り絞った」

 この日の京セラドームは、人気RPGゲーム「ドラゴンクエストウオーク」とのコラボ試合。スタンドにはスライムが並び、おなじみの曲も流れた。

 早川も子供の頃に「ドラクエ」で遊んだことがあり「小学生に上がる前のゲーム。曲が流れていて懐かしいなと思った」という。大阪は無観客開催。寂しさはあったが「ラスボス」の吉田正には2四球も2打数無安打に抑えた。

 多くの武器や呪文は必要ない。全98球のうち直球は35球で、最速は150キロをマークした。変化球は主にカットボール、チェンジアップの2種類。カーブは目先を変える程度で2球のみだった。元々球種は多彩だったが、プロでは厳選した装備で戦っている。

 早大時代に投げていたツーシームは「精度が低いので打たれたら悔いが残る。(練習でも)一切投げていない」。120キロ台のスライダーも封印し、横変化はカットボールに集約した。

 「いかに高い精度の球で抑えるか。配球を含めて考えることが長いキャリアの中で大事になる」。

 得意球のレベルアップが白星に直結している。メジャーでは100球未満の完封を「マダックス」と呼ぶが、新人左腕は伝説の右腕のような精密機械だった。

 チームの連敗を2で止め、首位に再浮上させた。石井監督は「早川の投球に尽きる。1―0の試合を投げ切ることはエースになる上で大事。頼もしいですね」と目を細めた。「(初完封は)長いキャリアに続く通過点。まだまだ勝てるように投げていきたい」と早川。優勝というエンディングを目指す勇者の冒険は始まったばかりだ。(重光 晋太郎)

 ▼早大・小宮山悟監督(早川が抜けた今春リーグ戦は5位低迷に)あいつが全部持っていっちゃったのかな。嫌みの電話でもしておくよ。
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