西武・平良が持つ天賦の才 環境に恵まれなかった中高時代からひも解く

2021年07月04日 09:30

野球

西武・平良が持つ天賦の才 環境に恵まれなかった中高時代からひも解く
39試合連続無失点の日本新記録を達成し、記念ボードを手に笑顔の平良(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 開幕からゼロ行進を続ける西武・平良海馬投手(21)が、1日のソフトバンク戦で、ついに06年の阪神・藤川球児を抜き、39試合連続無失点のプロ野球新記録を樹立した。
 5月29日の阪神戦で「開幕から26試合連続無失点」のパ・リーグタイ記録を達成。そこから同プロ野球記録王手(30試合)、同タイ記録(31試合)、同新記録(32試合)、「開幕から」を除く、パタイ記録(34試合)、同パ新記録(35試合)、同プロ野球タイ記録(38試合)、同新記録(39試合)など、約1カ月の間に10度も署名入りの原稿が紙面を飾った。

 豊田清投手コーチは、右腕の投球術を「唯一無二ですね」と評した。救援投手に毎試合、これほどのスポットライトが当たるのも極めて異例なら、平良がこれまで歩んできた道のりも平坦ではなかった。

 故郷・石垣島の関係者取材を進めていくと、中学時代に所属した八重山ポニーズではメンバーが4人の時期もあり、八重山商工でも2年秋の新チーム発足時は7人だったという。言わずもがな、試合をするには最低でも1チーム9人が必要。ここまで環境に恵まれない中でも高校時代のチームメートの一人は「平良は集中力が高かった。トレーニング中は周囲が話しかけられないほど没頭していた」と証言した。最上級生となってからは2年秋、宮古工と連合チームを組んだ3年春、そして夏と公式戦は未勝利。それでも最後の夏には最速154キロを投げて西武のスカウト陣の目にとまり、17年ドラフト4位でプロへの道を切り開いた。

 さて、自分が平良と同じ境遇に置かれたら…と想像すると、どうだろう。真摯(し)に野球と向き合える人が、どれだけいるだろうか。39試合連続無失点のプロ野球新記録を達成した際、お立ち台で要因を問われた右腕は「運です」と答えた。いや、間違いなく、平良には努力し続けることのできる天賦の才があった。(記者コラム・花里 雄太)
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