中越→桜美林大・広瀬内野手 前を向け。この経験は必ず生きる

2021年08月11日 05:30

野球

中越→桜美林大・広瀬内野手 前を向け。この経験は必ず生きる
中越前主将で桜美林大の広瀬 Photo By 提供写真
 【第103回全国高校野球選手権大会第1日 ( 2021年8月10日    甲子園 )】 【栄冠は2年分輝く 昨夏独自大会Vの主将からのエール(1)】2年ぶりの夏の甲子園大会。中止となった昨夏、各都道府県で開催された独自大会で優勝した主将の思い、そして今年の夏に聖地でプレーする球児たちへのメッセージを6回にわたり紹介する。第1回は今夏、コロナの影響で出場辞退となった中越(新潟)の前主将・広瀬航大内野手(桜美林大1年)。
 昨年5月20日。甲子園大会の中止が決まった時、みんな頭が真っ白になりました。どうしたらいいのか分からなくて…。チームで話し合いました。「もう一回、前を向いてやろう」と言ってくれた3年生がいた。独自大会があることを祈って、練習しました。

 決勝の相手は日本文理。メンバーがそろっていて、強いチームでした。1本目のヒットが出てゾーンに入りました。どのボールが来ても打てる気がしました。打席では何も考えていなかった。その結果が4安打。優勝しても甲子園はありません。でも、みんなでマウンドに集まった瞬間、練習を続けてきて良かったなと思いました。

 後輩たちには甲子園に行ってほしかった。でも、コロナの影響で出場辞退に…。すぐに連絡しました。「どうしたらいいのか分かりません」という言葉を聞いて、悲しくなりました。目の前で目標がなくなって、自分たちよりもかわいそうでしたが「高校野球は人生の中での3年間。これからの人生の方が長い。この経験は必ず生きる。前を向いて進んでいけ」と伝えました。

 8月3日、3年生38人の引退試合がありました。最後に試合ができて良かったです。支えてくれた方々に感謝してほしい。

 今年は中越だけでなく、出場辞退となった高校がたくさんありました。無観客ではありますが、甲子園で試合ができる高校生には後悔のないプレーをしてほしい。野球ができることに感謝を忘れず、今も苦しんでいる方々、医療従事者の方々に勇気を与えられる試合をしてほしいです。(構成・川島 毅洋)

 ◇広瀬 航大(ひろせ・こうだい)2002年(平14)11月27日生まれ、新潟県出身の18歳。小1で野球を始め、分水中では新潟シニアでプレー。中越では1年夏に甲子園出場。卒業後は桜美林大に進学。1メートル77、78キロ。右投げ左打ち。
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