江夏豊さん 抑えがマウンドで萎縮しては「いい仕事はできない」 中畑氏を一喝?「そんなこともあった」
2022年01月19日 16:33
野球

すると、特にリリーフ転向後の江夏さんについて石橋が「マウンドに上がった時の感じが、オレが中学・高校ぐらいの時でしたけど、江夏さんが出てくるとテレビで見てても怖かったですもん」と感想を口に。さらに「一回、中畑(清)さんがバッターボックスに立って“ボール換えてくれ”って。バッターは権利あるわけですよ。ボールにちょっと土が付いているとか。見づらいから換えてくれって。そしたら江夏さん、ずかずかずかってマウンドを下りて。“ナニ言っとんじゃ!お前は!”って。明らかに口(の動き)が。”10年早いわ!”とか」と当時テレビで見た光景を明かし「あれ、完全に中畑さんに言ってましたよね?」と楽しそうな口調で問いかけた。
これに、「なんか、そんなこともあった」と江夏さん。あっさり認めた稀代の大投手に、石橋やスタッフは思わず大爆笑となった。散々、大笑いした後に「やっぱ、あのぐらい迫力をもっていないと、抑えのしびれる場面っていうのは抑えられないわけですよね。江夏が出てきたらもうダメだって相手に思わせるぐらいの…」と石橋。江夏さんは「マウンドに上がって萎縮しているようじゃ、なかなかいい仕事はできないですね」と守護神の役割について語ると「やっぱり、平然とやっているように相手に見せる。それも大事と思うし。無理につくることはないですけどね。つくってんのは相手から見え見えに分かりますからね」と続けた。
「中畑さんがもう“分かりました!”って。“ボール換えなくていいです!”って。あの感じがねぇ…」。“昭和のプロ野球あるある”に石橋は笑いが止まらなかった。