田淵幸一氏 11戦連続ノーアーチの阪神・佐藤輝に提言 頭の位置後ろに残し自分のタイミングでスイングを

2022年06月30日 05:15

野球

田淵幸一氏 11戦連続ノーアーチの阪神・佐藤輝に提言 頭の位置後ろに残し自分のタイミングでスイングを
田淵幸一氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2―4DeNA ( 2022年6月29日    横浜 )】 【田淵幸一 視点】月間1本塁打では寂しい――。阪神のレジェンドで本紙評論家の田淵幸一氏が、今季最長タイのブランクとなる11試合連続ノーアーチの4番・佐藤輝の打撃の現状を語った。ポイントは頭の位置。少しの工夫で打球は上がる。7月こそ打線を引っ張る姿を期待していた。
佐藤輝の打撃に注目していた。技術的に大きな問題はない。初回の右前へのタイムリーも強烈な打球だった。手の位置が上段すぎることなく、いい構え方をしているし、軸足に体重が残っているからボールも見極められている。空振りも確実に減っている。

 ブンブンと振り回してばかりだった1年目とは大きく内容は変わっている。成長は見るたびに感じる。だからこそ、チームが好調だった6月に本塁打1本というのは寂しい。これで本塁打のブランクも11試合。本塁打を期待される4番としては4、5試合で1本は打ってほしいところだ。

 首位独走のヤクルトは村上が打線の不動の軸になっている。この日も広島戦で2打席連発して月間14本塁打、早くも30本にリーチをかけた。この日の2本も逆方向の左翼側へのもの。両肘が伸びたポイントで捉えたら、強振しなくても打球は飛ぶと村上は分かっている。飛ばす能力では、佐藤輝も負けてはいない。少しの工夫で打球には角度がつくと見ている。

 一つはタイミングの取り方。崩そうとしてくる相手に「イチ、ニイ、サン」だけでは対応できない。「イチ、ニイのサン」と「の」のところで間を取り、自分のタイミングに持っていくこと。そして村上のようなポイントをモノにするには、頭の位置を心持ち後ろに残せば、両肘が伸びた形で打球を放つことが可能になると見る。

 同点の3回1死一、三塁の場面で、初球の外角の難しい球に手を出して遊飛に倒れたのが、この日の試合の分岐点だった。続く大山も一邪飛で、勝ち越すことができなかった。逆にDeNAは4回無死満塁から連続犠飛で2点を勝ち越し。10安打を放ちながら2点止まり。1、2、3番はしっかりと出塁しているだけに、これからも佐藤輝と大山が鍵を握る。

 敗戦を背負うのも阪神の4番の宿命。私も散々それを味わった。それでも心を折らずに気概を持って打つしかない。代わりはいないのだから。(スポニチ本紙評論家)

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