帝京大可児が東海地区の21世紀枠候補校に選出 投手育成に定評ありプロ野球選手も輩出

2023年12月09日 06:00

野球

帝京大可児が東海地区の21世紀枠候補校に選出 投手育成に定評ありプロ野球選手も輩出
21世紀枠の東海地区推薦校に選ばれた帝京大可児 Photo By スポニチ
 第96回選抜高校野球大会(24年3月18日から13日間、甲子園)の「21世紀枠」の各地区候補9校が発表された。東海地区からは帝京大可児(岐阜)を選出。出場2校は一般選考の30校とともに、来年1月26日の選考委員会で決定する。
 帝京大可児は候補9校では唯一の私立校で、近年の公式戦における成績や地域での清掃活動、文武両道である点などが評価された。田口聖記監督(55)は「とてもびっくりしています。うれしいけど、まだ甲子園に行けるわけではないので」。公立校が選ばれることの多い中で選ばれたことに感謝し、慎重に受け止めた。

 中京(現中京大中京)、名城大、社会人のシダックスで内野手としてプレー。モットーに掲げるのは「投手を中心に守り勝つ“中京の野球”」だ。重点を置く投手育成については、ケガのリスクをなくすことを一番の主眼に置く。まだ大人の体になる前の高校生。痛みがあるようなら決して無理をさせない選手ファーストを貫く。体力や技術の個人差があることを考慮して、練習メニューは自分で考えさせることも特長の1つだ。

 内容については21年までコーチを務め、ユウキの登録名で近鉄やオリックスでプレーした田中祐貴氏(現杜若高監督)の方法を活用。キャッチボールから投球練習に至るまで、指揮官が“田中メソッド”と呼ぶ練習は受け継がれており、加藤翼(20年中日5位)、加藤大和(23年日本ハム育成3位)を輩出するまでになった。

 秋季大会で1番を背負った山田隆太(2年)も、育成方法に共感して進学を決めた1人だ。「自分で足りないところを考えて練習できるので、考え方次第で成長につながると思う。いい環境でやらせてもらっていると思います」。秋の岐阜大会は大垣日大に惜敗し16強で終わった。「投手としての課題が明確になりました。自分ではコントロールを大事にしてきたが、配球で勝つことをやっていきたい。冬は出力を上げて、真っすぐで押せるようにしたら変化球も効いてくる」。春に向けての目標を語る口調はよどみなかった。

 田口監督が選手に対して言うことは、野球以外の内容が多い。「ゴミをまたぐな」というのも、その一つ。日常生活での気づきを大事にすることが、野球にも生かせると考えているからだ。「社会に出た時にリーダーシップを取れる人間になれ」―。投手の山田も主将の小野田聡史郎(2年)も、指揮官から教わって印象に残っている言葉として挙げたことからも、教えはしっかりと伝わっている。

 指導者歴は約30年になり「もう辞めたいですねえ」と冗談めかす。のちにソフトバンク入りする森福允彦を擁し、豊川を率いた2003、04年は愛知大会決勝で敗れた。昨夏は岐阜大会決勝で県岐阜商に延長戦の末に涙をのんだ。中京時代を含めて、甲子園の土を踏んだことはない。

 「ここまで来たら、甲子園に行きたいと思っているからこそ(指導者を)続けている。夢を追いかけているのも事実」

 熱意に満ちた指揮官とナインに初出場決定の歓喜は訪れるのか。その瞬間を信じて冬の練習に励む。

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