プロボクシング前WBO世界フライ級王者で現WBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(25=M・T)が6日、「袴田事件」の再審開始を訴える日本プロボクシング協会(JPBA)の支援集会に出席した。WBOからは同級王者・井岡一翔(33=志成)との対戦交渉開始の指令が出ているが、交渉期限の今月8日を前に「まだ進展、返答はないです」と明かした。
井岡については昨年大みそかのWBA同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)との王座統一戦をリングサイドで観戦。それ以外の試合映像は見ていないとし、「試合を見たのでイメージとしては持てた。試合が決まってからあまり映像は見ないので」と説明した。既に他のジムやアマチュア側からの依頼でスパーリングを始めているが、「結構のびのびと、サウスポーやミニマムの選手ともやっている」と具体的な対策には着手していない様子。試合が正式に決まれば、走り込み合宿や恒例の米ロサンゼルス合宿を予定しているという。スーパーフライ級デビュー戦となった昨年11月1日の前戦から試合間隔は空きそうだが、「試合ができるのは決まっているので。できれば1試合挟みたいけど…」と苦笑いを浮かべた。