4月のタイトルマッチに挑む下町俊貴が会見「悪いことばっかり考えちゃう」

　4月26日に後楽園ホールで行われる石井渡士也（REBOOT.IBA）との日本スーパーバンタム級タイトルマッチに臨む下町俊貴（26＝グリーンツダ）が6日、大阪市内の同ジムで会見を行った。 　「自分の方が身長が高い（1メートル79）ので、そこを生かした戦いをしたい。積み上げてきたものをムダにしないように頑張りたいです」

　府内の高校に通っていた3年時、進学も就職も気が進まずたどり着いたボクシングで、タイトル挑戦まで上ってきた“変わり種”。ただ、その実力は確かで全日本新人王MVP、日本ユースタイトルなどを獲得してきた。

　高い目標をあえて口にすることで自らを鼓舞するプロボクサーが多い中、下町は超のつく控えめな性格。インターハイ準優勝など、実績も豊富な石井に対し「怖いなあ、と思いますし、やられる展開、悪いことばっかり考えちゃいます。今のところは（想像の中では）押し込まれている」と弱気発言を連発したが、それこそが下町の魅力だと本石昌也会長は言う。「ボクサーとしてはありえないメンタルですが（笑）、怖いから練習する。それが彼のいいところ。一気に世界が見える立ち位置にいると思っている」と大きな期待を寄せた。