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瀬戸大也 土壇場で復調の兆し 「もっとバタフライを…」決勝切符引き寄せた恩師の言葉

2021年07月29日 14:37

競泳

瀬戸大也 土壇場で復調の兆し 「もっとバタフライを…」決勝切符引き寄せた恩師の言葉
200メートル個人メドレーで決勝進出を決めた瀬戸大也(ロイター)
 【東京五輪第7日 競泳男子200メートル個人メドレー準決勝 ( 2021年7月29日    東京アクアティクスセンター )】 男子200メートル個人メドレー準決勝で瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)が1分56秒86の全体3位できょう30日の決勝に進出した。本命種目の400メートル個人メドレー予選落ちし、続く200メートルバタフライも準決勝敗退。前夜の予選も16位のギリギリ通過だったが、土壇場で復調の兆しを見せた。予選から1秒29タイムを上げ、メダルも視野に入る好記録。後がない状況で手を差し伸べてくれたのは、昨年4月に師弟関係を解消した梅原孝之コーチ(50)だった。
 低調な記録に終わった予選後に「バタフライの泳ぎが半バタ(50メートルバタフライ)みたいだぞ。あれでは(体力が)もたない。もっとバタフライを落ち着いて入った方がいい」とアドバイスを受けた。小学5年から約15年も指導を受けた間柄。新たなアプローチで練習を積みたいとの瀬戸の意向でタッグを解消して1年以上が経つが、梅原コーチが日本代表コーチを務めるため、五輪期間中は練習を見てもらう機会も多い。準決勝に向けたアップでは他のコーチも交えてバタフライのテンポを確認。落ち着きを取り戻した。

 レースは予選1組に登場。最初のバタフライ、続く背泳ぎはペースを抑え、100メートルは6番手で通過した。第3泳法の平泳ぎでギアを上げてトップに立つと、最後の自由形も懸命にキックを打ち粘った。平泳ぎの32秒92は自身のベストラップ。梅原氏の助言通りにバタフライの消耗を抑え「前半は楽に入って、平泳ぎで勝負かけて、最後の自由形で粘ることを意識した。1分56秒まで伸びた。非常にいい」と手応えを口にした。恩師のサポートを受けて、つかんだ今大会初の決勝切符。感謝の思いを込めて全力で泳ぐ。

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