瀬戸大也 覚悟のパリ五輪「3年苦しい生活になるが、くらいついて生きていく」
2021年07月30日 13:34
水泳

物議をかもしたのが、大会中の発言だった。本命種目の400メートル個人メドレーで予選敗退。300メートルをトップでターンしたが、最後の自由形で力を抜き、決勝進出ラインに0秒32届かなかった。体力温存策が裏目に出て「流したという表現になるけど、余力を持って予選を泳ぐのが自分の戦い方。ネットでいろいろなことを言われてむかつきますけど、パワーに変えたい」と言い切ったことがあった。
このSNSでの反響などについて、この日は「けっこう見ました」というが「いろんなことを言われるきっかけを作ったのも自分」と言い訳はしなかった。そして、雪辱の舞台となるのがパリ五輪だが、簡単な道になるとは思っていない。
昨年は不倫問題による活動停止などで約8カ月も本格的な練習をしておらず、スタミナ不足が響く場面もあった。「自分で気力なくして泳がなかった時期があるのも自分でチョイスしたこと。年齢的に次のパリはしんどい年になると思う」。世界的には若手の台頭もあり、苦難は想像できるが、「これが最後ではない。成長していくところを見てもらいたい」と誓っていた。