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奥原の準々決勝敗退にオグも涙「いろんな思いを抱えながら最後まで戦い切った」

2021年07月30日 12:37

バドミントン

奥原の準々決勝敗退にオグも涙「いろんな思いを抱えながら最後まで戦い切った」
バドミントン女子シングルス決勝トーナメント準々決勝、試合に敗れ引き揚げる奥原(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【東京五輪第8日 バドミントン ( 2021年7月30日    武蔵野の森総合スポーツプラザ )】 女子シングルス準々決勝が行われ、16年リオ五輪銅メダルで世界ランキング3位の奥原希望(太陽ホールディングス)は何氷嬌(中国)に1―2で敗れ、2大会連続メダルを逃した。試合後、目には涙。「悔しいというよりも、自分がこの5年間やってたことの答え合わせが終わったなと思った」と声をつまらせながら語った。
 入りは良かった。第1ゲームを21―13で先取。しかし、第2ゲームを13―21で落とし、勝負は最終第3ゲームへ。互いに粘り強さを見せ、一進一退の攻防が続いたが、最後は14―21で力尽きた。

 NHKの中継に出演した、2008年北京五輪女子ダブルス出場の小椋久美子さん(38)は「奥原選手は出だし、凄く気持ちも作って高めて試合に挑んできたって言う事で前半は良かったんですけど、2ゲーム目以降、相手の左から繰り出されるスマッシュに対応できていなかった部分があって。2ゲーム目、風が追い風になる方に入ったんですね。自分の中でコントロールがなかなかつけられなかったのかなというところで、本来ならあそこから相手を粘り強く苦しめていけるんですけど、少し消極的になった部分が出てしまったのかなと感じました」と分析。「でも随所に気持ちを切り替えて強気で向かっていった姿勢と言うのは素晴らしかったと思います」と健闘をたたえた。

 小椋が感心したのは3ゲーム目の入りの部分。「相手にあれだけスマッシュを連続で打たれてしまうと、気持ちの中で引いてしまうんですよね。3ゲーム目に気持ちを切り替えるのが難しいところを自分からスピードを上げて、しっかりとスピードを生かしていったんです」と強調。「そこでいいチャンスをつかんでいたんですけど、それ以上にきょうは相手のパフォーマンスが良かったです。それよりも気持ちで向かっていく姿勢というのがきょうは良かったと思いますね」、「奥原選手は本当にいろんな思いを抱えながら最後まで戦い切ったと思います」などと続けた。

 リオデジャネイロ五輪での銅メダル獲得から5年。「奥原選手にするとずっと金メダルしか考えてなかったんですよね。どうしたら金メダルが獲れるのか、どうしたらもっと強くなれるのか、常に向き合って突き詰めてきた5年間だったんです」とし、「本人が一番悔しさも分かっているし、これまでの姿勢はほかの選手に与える影響が凄くあったと思うので、私としては今まで歩んできた姿勢を称えたいなと思いますね」としみじみと話した。

 さらに「気丈にふるまっていましたよね」、「本当にリオで悔しい思いをしてからの5年間なんです。なので金メダルね…」と話すと目に涙を浮かべてしばらく言葉を詰まらせ、「試合でもっともっと見せたかったという気持ちはあると思いますけど、皆さんに見えないところでの努力って言うのは、たくさんの人に伝わって欲しいなと思いますね」と話した。最後は「悔しさを糧にして強くなっていく選手なので、悔しさをばねにして頑張って欲しいなと思いますね」と締めた。

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