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【バドミントン】計り知れない重圧の中、互いを支えた渡辺の緩急と東野の強気―小椋久美子の目

2021年07月31日 05:30

バドミントン

【バドミントン】計り知れない重圧の中、互いを支えた渡辺の緩急と東野の強気―小椋久美子の目
バドミントン北京五輪代表の小椋久美子さん Photo By スポニチ
 【東京五輪第8日 バドミントン混合ダブルス3位決定戦 ( 2021年7月30日    武蔵野の森総合スポーツプラザ )】 今大会、日本チームに初めてのメダルをという強い思いで、最後は気持ちで勝ち切ってくれた素晴らしい勝利だったと思います。
 第1ゲームは渡辺選手の緩急の使い方が絶妙でした。強打を見せながら緩い球を織り交ぜることで守備の感覚をつかませず、相手に攻撃のチャンスを与えないゲーム展開ができていたと思います。

 風下に入った第2ゲームは浅い球を打たれてリードされる場面もありましたが、全て強打で対応してきた相手の男性選手のスタイルを逆手に取り、低い球で勝負。スマッシュからのバックアウトを誘って流れを引き寄せました。最後は東野選手が前に入って引かずに強気で勝負できたことが良かったと思いますし、お互い苦しい場面で支え合えたことが勝因につながりました。

 日本チームがこれだけ期待された五輪は初めてで、計り知れない重圧があったと思います。コロナ禍の影響で世界のトップと競って自信を付ける国際試合も中止になり、相当な覚悟で挑んでくれたと思います。そして、混合ダブルスでまた新しい歴史を刻んでくれました。2人の活躍に今後日本でも混合ダブルスをしたいと思う選手は増えると思います。(08年北京五輪女子ダブルス代表)

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