アマチュアの隅内が21位発進 日本人最年少全英出場へ巻き返し目指す
2022年05月26日 18:35
ゴルフ

「初日が大事だと思っていたので、スタートダッシュとしてはまずまず良かったと思います」
序盤の11番パー5(608ヤード)でこの日最初のバーディー。60ヤードの第3打を58度のウエッジでピン手前3メートルに運んだ。その後、10メートルを3パットした14番パー3(232ヤード)でボギーを叩いたが、16番からの5ホールで3バーディー。2番パー5(559ヤード)では260ヤードの第2打を3Wでピン左15メートルに運び、楽々、バーディーを奪った。
隅内が全国区で最初に注目を集めたのは昨年10月の日本オープン(滋賀・琵琶湖CC)。大会2日目の2番パー3でホールイワンを達成し、それまで伊藤誠道が持っていた17歳60日の日本ツアー最年少記録を更新する16歳356日の新記録を打ち立てた。
今大会の隅内のプレーには再度、日本記録更新の期待がかかる。
今大会で有資格者(桂川有人、今平周吾)を除く上位4人に入れば、ゴルフの聖地、セントアンドリュースで開催される第150回全英オープン(7月14~17日)の出場権を獲得することができる。海外メジャーの日本人最年少出場は2009年マスターズで石川遼が記録した17歳204日だが、全英オープンの最年少記録は同年にやはり石川遼が記録した17歳302日。この試合で隅内が全英切符を手にすれば17歳263日での出場となり、13年ぶりに石川の記録を塗り替えることになる。
「自分の経験上ではイメージもできないコース。風が強くて非常に難しいくらいしか……日本のコースとはかけ離れているので」
隅内にとってセントアンドリュースはまだ、夢の領域にある舞台だが、それでも不思議な縁は感じている。
2カ月ほど前からYouTubeで全英オープンの過去の映像をチェックスするようになった。一番のお気に入りはタイガー・ウッズ(米国)が優勝を飾ったセントアンドリュースでの2005年大会。6月には日本高校ゴルフ連盟の派遣選手として全英アマチュア選手権(英国・ロイヤルリザム&セントアンズほか)に出場。初めて英国の地を踏むことが決まっている。
急に英国付いてきた隅内の周辺。全英圏内にいる3位グループとは3打差。残り3日間、若さを武器にこの流れに乗っていきたい。
◇隅内 雅人(すみうち・まさと)2004年(平16)10月24日生まれの17歳。茨城県出身。父・洋明さん(60)の影響で6歳からゴルフを始める。茨城・水戸二中3年時の2019年関東ジュニア優勝。茨城・水戸啓明高3年時の2021年日本ジュニアで3位、2022年全国高校選手権春季大会で優勝。プロのツアー競技は3戦して2度予選通過。最高成績は2週前のダイヤモンド・カップ52位。1メートル75、80キロ。得意クラブはウエッジ。目標はコリン・モリカワ(米国)
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