大坂なおみ　2カ月ぶり復帰戦で笑顔の勝利　最終セットまで集中力切らさず

2022年08月04日 05:30

テニス

大坂なおみ　2カ月ぶり復帰戦で笑顔の勝利　最終セットまで集中力切らさず — 2カ月ぶりのツアー復帰戦で勝利した大坂（AP） Photo By ＡＰ

【女子テニス　シリコンバレー・クラシック第2日〇大坂　6－4、3－6、6－1　鄭欽文● （ 2022年8月2日米カリフォルニア州サンノゼ）】シングルス1回戦で世界ランキング41位の大坂なおみ（24＝フリー）が同51位の鄭欽文（19＝中国）に6―4、3―6、6―1で勝利した。左アキレス腱痛のため1回戦敗退した5月下旬の全仏オープン以来、約2カ月ぶりのツアー復帰。マドリード・オープン1回戦以来95日ぶりの白星で、全米オープン（29日開幕、米ニューヨーク）に向けて再出発した。2回戦は同11位のコリ・ガウフ（18＝米国）と対戦する。

　約2カ月ぶりのツアー復帰戦を白星で飾ると、大坂は「コートに戻って勝つことができて本当にうれしい」と笑顔を見せた。第2セットを落としたが集中力を切らさず、最終セットは開始から5ゲームを連取。要所でサービスエースも決め、初対戦となった19歳の挑戦を退けた。

　20年全米、21年全豪優勝に導いてくれたベルギー人のフィセッテ氏と7月にコーチ契約を解消。今大会からは父レオナルド・フランソワさんが暫定的にコーチを務める。大坂にとって、いつも笑顔にさせてくれる存在だ。この日は劣勢だった第2セットもラケットに怒りをぶつけるような場面は皆無。精神的な安定感を見せ「父のおかげ」と感謝した。

　2回戦はガウフと対戦する。過去は2勝1敗で「彼女は毎年成長している。どんなプレーを見せてくれるのか楽しみ」と試合を心待ちにした。今大会は14年にツアー本戦デビューを果たした原点の大会。左アキレス腱痛は完治しており、2年ぶりの頂点を目指す全米に向けて徐々に調整のピッチを上げていく。