コーヒーのダイエット効果とは。脂肪燃焼を狙う飲み方、ポイントは3つ
2023年06月08日 12:00
普段なにげなく飲んでいるコーヒーにも、脂肪燃焼効果があることはご存知でしょうか。その特性を最大限に活かすには、飲むタイミングや飲み方にポイントがあります。
痩せ体質を目指す方におすすめのコーヒーダイエット。ここでは、コーヒーが脂肪燃焼をサポートする理由や、ダイエットに活かす方法についてお伝えいたします。
コーヒーのダイエット効果とは
まずは、コーヒーダイエットに役立つ成分とその効果について。
コーヒーのカフェインについて
コーヒーに含まれるカフェインには、交感神経を刺激して眠気を覚ます効果のほか、食欲抑制、利尿効果、血行促進、むくみを取り除く作用などが期待できます。
さらに、カフェインを摂ると脂肪分解が促進されます。カフェイン摂取によりリパーゼという消化酵素が活発になり、体脂肪が分解されてエネルギーとして使える形になるからと言われています。
コーヒーのポリフェノールについて
コーヒーには、クロロゲン酸というポリフェノールの一種が含まれています。クロロゲン酸には強い抗酸化作用があるほか、体内でフェルラ酸に代謝され、血小板が固まるのを防ぎ、血管を詰まりにくくします。
さらに、クロロゲン酸は糖新生を抑制します。糖新生とは、体内で乳酸やアミノ酸を原料にし、糖を合成する機能のことです。これにより、エネルギー源の糖が減り、からだは脂肪を分解してエネルギーを作り出します。つまり、脂肪燃焼を助ける作用が期待できるのです。
ダイエット効果を高めるコーヒーの楽しみ方
コーヒーを飲むタイミングは?
コーヒーの脂肪分解・燃焼効果を得るためには、食後30分以内に飲むのがおすすめです。それにより、そのときに食べた食事の脂肪の吸収を抑える効果が期待できます。
また、運動前に飲むのも効果的です。1時間前くらいに飲むことで、運動による脂肪燃焼効果を高めることができます。
おすすめはブラックコーヒー
ダイエット目的であれば、砂糖や牛乳を控えた無糖のブラックコーヒーがおすすめです。苦くて飲めない場合は、砂糖と牛乳を少量にし、なるべく糖質と脂質を摂らないようにしましょう。脂質が気になる場合、牛乳は低脂肪牛乳や無脂肪牛乳を使うのがおすすめです。
牛乳が体質に合わない人は、植物性ミルクのオーツミルクやアーモンドミルクがよいでしょう。低カロリーで低脂質です。
コーヒーの温度は?
アイスコーヒーはからだが冷え、腸の動きが悪くなり脂肪燃焼の効果も弱くなるため、なるべくホットで飲むのが理想的です。
カフェインやポリフェノールの効果が上がる温度は80度前後と言われています。抽出する場合は、80度前後のお湯を使うのがおすすめです。
コーヒーを飲むときの注意点
たくさんコーヒーを飲むと脂肪分解がさらに促進されそうですが、飲み過ぎは良くありません。
カフェインの感受性は個人差が大きく、日本では1日の摂取許容量の設定がなされていませんが、摂りすぎると交感神経が興奮した状態が続くので寝付きが悪くなり、睡眠に影響する可能性があります。1日のカフェイン摂取量は300mg/日(5mg/・体重)までに留めるのがよさそうです。
また、空腹時に飲み過ぎると胃痛や胸焼けになる可能性があります。胃酸が過剰に分泌されてしまうので注意が必要です。
歯の着色汚れにも気をつけましょう。コーヒーに含まれるタンニンやポリフェノールは歯の着色汚れの原因になります。コーヒーを飲んだ後は、早めに歯を磨く、または口をゆすぐだけでも着色汚れを最小限に抑えることができます。
ダイエットには漢方もおすすめ
ダイエットをするにあたって体質から見直したい場合は、漢方薬の力を使うのもおすすめです。
「頑張っているのになかなか痩せない」「脂肪がつきやすくなってきたので、痩せやすい体づくりをしたい」そんなお悩みがある方には、コーヒーダイエットに漢方薬を組み合わせることもおすすめ。
漢方薬は、「脂肪太り」「水太り」「ストレス太り」「むくみ」などの症状に効果が認められています。自分の体質に合った漢方を飲むことで、体質から根本改善し、ダイエットや健康管理に役立てられるでしょう。
ダイエットには、
- 余分な脂肪の吸収を抑える
- 血流を良くして基礎代謝を上げる
- 脂肪の燃焼を促す
- 精神に働きかけ、つい食べてしまうことを防ぐ
といった働きをもつ生薬を含む漢方薬が選ばれます。また、便秘でお悩みの方には、
- 腸の動きをスムーズにする
- たまった老廃物を排泄する
などの漢方薬が用いられます。漢方薬は排出だけを目的としていないため、太りにくく痩せやすい体質へ根本からの改善が目指せます。
ダイエットをしたい方におすすめの漢方薬
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
食欲が旺盛で、体力があり、おなか周りに脂肪がたまりやすい方に向いています。代謝を上げて脂肪を分解・燃焼することでダイエット効果が期待できます。便秘がちな肥満の方に処方されます
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
色白でむくみやすく、いわゆる水太りの方に処方されます。胃腸の働きを高めて体の余分な水の排泄を促し、体をひきしめ、肥満やむくみを解消します。
体質から改善したい場合は、漢方の力を借りるのもひとつの手段です。そんなときは、薬剤師をはじめ、ぜひ信頼のおける身近な人に相談してくださいね。
<この記事を書いた人>
山形ゆかり
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師。薬膳アドバイザー。フードコーディネーター。病院薬剤師として糖尿病患者の服薬指導中に食養生に着目。牛角・吉野家、薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発を行う。現在は、「健康は食事から」をモットーに、漢方のプロとAIが適した漢方薬をお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」や山形ゆかりの薬膳チャンネルでも情報発信をしている。
●Medical Health CH:https://www.youtube.com/@medicalhealth--7900
<Edit:MELOS編集部>
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