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堀江“1ミリ”にこだわった地道トレ 佐藤義人トレーナー「妥協せずやる継続性ピカイチ」

2024年05月22日 04:50

ラグビー

堀江“1ミリ”にこだわった地道トレ 佐藤義人トレーナー「妥協せずやる継続性ピカイチ」
二人三脚で奮闘した堀江(右)と佐藤トレーナー Photo By スポニチ
 ラグビー界に一時代を築いたフッカー堀江翔太(38=埼玉)にとって欠かせぬパートナーが、15年2月の首の手術後、リハビリやトレーニングを指導してきた佐藤義人トレーナー(46)だ。引退の意向を伝えられたのは2年前。「最初に聞いた時は何とも言えない気持ちになった。ただ十分過ぎるくらい、いいラグビー人生で未練はないと思う」と話す。
 南アフリカ戦で大金星を挙げる“ブライトンの奇跡”の半年前、初めて診察した。「左手の握力がなく、左腕も痩せた状態」で、すがる思いで頼ってきた堀江に対してすぐにトレーニング計画を示すと、返ってきた言葉は「僕の体を全部、佐藤さんに託していいですか」だった。「びっくりしたが、素直な気持ち、良くしたい思いが伝わってきたので、全力で何とかしたいと思った」と、この時から二人三脚のラグビー人生がスタートした。

 「体はボロボロだったが、それまでのトレーニングや体の動きに原因があった。逆にそこを全部伸びしろと捉えれば、改善、成長できると思った」。通称“サトトレ”として知られる同氏のトレーニングメソッドは1度、1ミリ単位のズレで「効く場所が変わり、効果に変化がある」という。指示を忠実に守る必要があり、トップアスリートといえども、簡単なことではない。

 しかし堀江は違った。「努力するひた向きさ、地味でひたすら繰り返すメニューでも、しっかり妥協せずにやる継続性とこだわりはピカイチだった」。バックス顔負けのスキルなど派手なプレーの裏には、他人には見せない地道な努力があったと感心する。2度目のW杯前に危機を迎えた堀江は、その後も年齢と反比例するように心技体ともに進化を続けた。

 引退後はサトトレの伝道師となり、若いアスリートの手助けを行う。日本代表でたった5人しかいないW杯4大会連続代表選手の1人としては異例の進路。「ありがたいこと」と感謝する佐藤氏は、「ラグビー界を含め、これからのスポーツ界の大きな力になる人。そこも期待して、第二の人生を応援したい」とエールを送った。

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