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【卓球 女子団体展望】メダルは99% しかし金は…中国のデータにないことできるか 張本美の成長がカギ

2024年07月24日 06:30

卓球

【卓球 女子団体展望】メダルは99% しかし金は…中国のデータにないことできるか 張本美の成長がカギ
 卓球パリ五輪代表の事前合宿で、練習中に笑顔の張本美和=20日、アミアン(代表撮影) Photo By 代表撮影
 【東京五輪混合ダブルス金メダリストの水谷隼さんが占うパリ五輪展望 】 パリ五輪の卓球は、27日から始まる。日本は男女シングルス、男女団体、混合ダブルスと全5種目でメダル獲得の期待がかかる。東京五輪混合ダブルス金メダリストの水谷隼さん(35)が各種目における日本勢の戦いを占った。金メダルやメダル獲得の可能性について言及し、選手たちへのエールも送った。 (取材・構成 西海 康平)
 団体が一番、金メダルのハードルは高い。シングルスとダブルスを含めて中国相手に3勝するのは非常に難しい。メダルは99%獲得できると思っているが、金メダルの確率は厳しい数字になる。

 2月の世界選手権団体は決勝で接戦の末に2―3で敗れた。あそこまで競ると、中国は物凄く反省して、さらに研究してくる。日本の選手たちは、データにないことをやっていく必要があるし、研究したことを無駄にさせる戦い方が大事になる。

 ただ、張本美は2月の世界選手権からもさらに成長しているように感じる。自分の感覚で言うと、15~16歳は卓球選手として一番伸びる時期。彼女なら、中国から点数(勝利)を獲るのじゃないかと期待している。

 ▽東京五輪の卓球 この大会から採用された混合ダブルスでは水谷隼と伊藤美誠が組み、決勝で中国ペアを撃破。日本勢で史上初となる金メダルを獲得した。男子シングルスは張本智和、丹羽孝希がともに4回戦敗退。女子シングルスは伊藤美誠が銅メダルを手にし、石川佳純は準々決勝敗退となった。男子団体は水谷隼、張本智、丹羽が3位決定戦で韓国を退けて銅メダル。女子団体は石川、伊藤、平野美宇が決勝まで進んだが、中国に敗れて銀メダルとなった。

 ◇水谷 隼(みずたに・じゅん)1989年(平元)6月9日生まれ、静岡県磐田市出身の35歳。五輪は08年北京大会から4大会連続出場。16年リオ大会のシングルスで銅メダル。同種目で男女通じ日本人初のメダルを手にし、団体は銀メダル。21年東京大会は伊藤とペアを組んだ混合ダブルスで金メダル、団体で銅メダルを獲得。大会後に引退を表明。

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