イチローヒット！けん制死…美技！エラー

2008年07月25日 06:00

野球

イチローヒット！けん制死…美技！エラー — レッドソックス戦の３回、ドルーの打球をジャンプして好捕するイチロー

　【マリナーズ３―６レッドソックス】マリナーズのイチローはレッドソックス戦の初回に左前打を放ち、日米通算３０００安打まであと５本と迫るも、その後の５打席は凡退した。大記録まであと１１本で１８日から地元６連戦に入ったが、結局６安打止まり。偉業達成は２５日からトロントで行われるブルージェイズ３連戦に持ち越された。

　参考記録扱いとはいえ球団は祝福セレモニーを準備。何とか地元で決めたかったが「事実に対して１つの答えを出した後は前に進むしかない。もう一度違う設定を行うのは大事なテクニックの１つということ」とすでに気持ちを切り替えた。
　それでもこの日は守備で魅せた。３回１死一、二塁でドルーが放った右翼への弾丸ライナーに素早く反応。ジャンプ一番でフェンス最上部から約３０センチ上で本塁打をもぎとった。延長１０回には右翼線付近に上がった打球に追いつき、素早い返球で併殺を完成。ただし、けん制死や３回の美技直後には今季２個目の失策も喫し、いろんな意味でスタンドを沸かせた。
　大記録まであと５本。周囲はその瞬間を心待ちにしているが「（自分としては）そんな近くはない」と“１本”の難しさを強調していた。

　≪城島いまだかってない大不振≫２試合ぶりに先発したマリナーズ・城島は、５打数無安打で１２打席連続で音なしとなった。延長１１回１死一、三塁のサヨナラ機では三ゴロ併殺。直後の１２回に３失点したこともあり「結果が最悪なので、何を言ってもしようがない。内容はどうでもいい、ヒットが出れば」と肩を落とした。これでチームは５連敗。自身もかつてない極度の不振にあえぎ、打率は・２０３にまで落ち込んだ。