開幕いきなり名将対決!木内監督VS若生監督

2009年08月06日 06:00

野球

開幕いきなり名将対決!木内監督VS若生監督
<高校野球抽選会>握手をかわす常総学院・羽鳥主将(左)と九州国際大付・小林主将
 第91回全国高校野球選手権の組み合わせ抽選会が5日、大阪国際会議場で行われた。開会式直後の第1試合では、春夏通算3度の優勝経験を持つ木内幸男監督(78)率いる常総学院(茨城)と03年に東北(宮城)を準優勝に導いた若生正広監督(59)率いる九州国際大付(福岡)が対決。開幕カードでいきなり名将対決が実現した。また、この日、常総学院など9校が甲子園練習を行い、全校が練習を終えた。
 名将同士の第1ラウンドは得意のおとぼけから始まった。抽選後。先に到着した若生監督が待つ取材エリアに遅れてやってきた木内監督は「いやあ、しばらくで。その節はどうも」と甲高い声で気さくに話しかけると着席早々、口を開いた。
 「若生さんが満を持してつくってきたチームだからね。力としては4―6ぐらいで相手が上。まあ“負けて帰ろうよ”“負けてもともと”くらいの気持ちでいきますよ」。隣に座る敵将を意識していないわけがない。聞こえよがしの弱音はすでに戦いが始まっていることを意味していた。
 両者の対戦は過去に1度だけ実現している。03年夏の決勝戦。当時、東北を率いた若生監督は悲願の“白河越え”を懸けて常総学院と対戦した。前評判はダルビッシュ、真壁の2枚看板を擁した東北が上。しかし結果は2―4で常総学院に敗れた。「周囲は因縁対決なんてあおり立てるけど、そんなことありませんよ」とはじめこそ平静を装っていた若生監督。しかし話し出すにつれ口調は熱を帯び始め「私にとっては常総というより、木内さん。今度は勝たせてくれるかな。ウチはあの時の東北よりは強いよ」ときっぱり。とぼける木内監督とは対照的に次第にライバル意識をむき出しにした。
 開会式直後の第1試合はコンディションづくりが難しく、監督の腕の見せどころでもある。その点、木内監督は88年夏の開幕カードを経験しており、小浜(長崎)を19―1の大差で下している。「そりゃ1日目じゃない方がよかったけどね。仁志(現横浜)のときにやってるから」とニヤリ。果たしてどんなマジックが飛び出すのか。今年の甲子園は開幕早々、目が離せない。

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