1型糖尿病患者に勇気を!阪神・岩田、来季20勝で「岩田稔賞」創設
2014年12月14日 08:40
野球
「来年は最後までローテを守り抜いて勝ち星を重ねていきたい。前は数字を言うのは嫌でしたけど最低、15勝はしたい」
数字の目標に関してほとんど口にしてこなかった男だけに、珍しい光景だった。そして、イベント後の取材対応では、さらに数字を“上方修正”した。
「20(勝)でも良いと思っている。目指さないといけない場所。達成できれば(糖尿病治療への)基金にも協力できる。いかないといけない数字。自分の中で越えたい」
セ・リーグでは03年の阪神・井川を最後に到達者がいない大台をはっきりと標的として捉え、その先に壮大な夢があることも明かした。「岩田稔賞」の創設だ。
1型糖尿病を患いながら、巨人で主戦投手として活躍し、多くの病院も訪問するなど患者を勇気づけたビル・ガリクソンの功績を称え、日本糖尿病協会は98年に「ガリクソン賞」を創設。スポーツ、文化、化学などで活躍した小児糖尿病患者を表彰している。
岩田自身はまだ受賞経験はないものの、受賞以上のターゲットを「大阪くるみの会」の発起人である小西和孝氏(阿武山こどもクリニック院長)が示した。「自分の名前の付いた賞を作ってもらわないと。(病気を)オープンにして活動してくれるのはありがたい。活躍して社会貢献もしていますし、そういう動き(賞の創設)になる可能性は高い。応援したい」。これに岩田も「(患者の)目標になるような賞だったら」と呼応した。
「前は(目標を)達成できなかったらどうしようとかマイナスだったが、上さえ向いていけば勝手に進んでいくんじゃないかと。プレッシャーとの戦いもおもしろい」
背負うものは人よりも多い。だからこそ、多くの白星をつかみ取り、同じ病気と闘う人々に勇気と感動を与えていく。
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