【データプラス】巨人に吉兆 3割打者ゼロ翌年必ず3割誕生&優勝

2015年03月31日 07:50

野球

【データプラス】巨人に吉兆 3割打者ゼロ翌年必ず3割誕生&優勝
これまで7度、打率3割を経験している高橋由
 プロ野球の数字をさまざまな角度から分析する「データプラス」。セ・リーグ4連覇を狙う巨人打線の傾向を探った。昨季はチーム21年ぶりに3割打者が不在。今季は「伝統の反発力」で強力打線復活を目指す。 
 巨人はDeNAとの開幕3連戦を2勝1敗と勝ち越し。29日の3回戦では13安打11得点と打線が爆発した。昨季の巨人はチーム打率・257でリーグ5位と低迷。個人最高は長野の・297(13位)で一人も3割に達しなかった。2リーグ制後の巨人で3割打者0は、川相の・290が最高だった93年以来21年ぶり6度目の不名誉となった。

 それでも、過去5度の不在の翌年は必ず3割打者が誕生。加えてチームは全て優勝と、巨人ファンにとってうれしいデータもある。この中で63年の長嶋、73年の王は、ともに前年打率2割台の屈辱をバネに、翌年は首位打者を獲得。王の場合は自身初の三冠王の勲章も加わり優勝に大きく貢献した。悔しさはすぐに晴らすのがチームの伝統なら、今季の巨人打線にも期待が持てそうだ。

 3連覇期間中の先発打順別の打撃成績を出すと、12、13年は3~5番のクリーンアップがその年のチーム打率を上回る中軸主導型。それが昨季は4番の打率が・250、5番も・231と、チーム打率の・257にも届いていない。もっとも、その分を下位や途中出場の打者でカバー。打線全体の底上げは進んでいるとの見方もできる。

 今季、巨人のメンバーで打率3割の経験者は最多の7度を記録している高橋由ら7人。うち移籍の金城、長野、阿部と首位打者が3人と実力者ぞろいだ。当然ながら亀井、橋本、中井、セペダらとの競争激化は原監督の望むところだろう。3割打者のブランク返上へ、「個の力」が問われる。

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