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原巨人 救援陣崩壊 ここ4戦3度逆転負け…早くも17試合目

2015年06月22日 09:07

野球

原巨人 救援陣崩壊 ここ4戦3度逆転負け…早くも17試合目
<巨・中>8回無死、中日・エルナンデス(奥)に2者連続となる左越えソロを浴びる巨人・マシソン
セ・リーグ 巨人3-4中日
(6月21日 東京D)
 白星はわずか2球で逃げていった。1点リードの8回に巨人・マシソンが2者連続被弾。7回に勝ち越しながら逆転を許す流れは、19日のカード初戦と全く同じだ。「後半の守りが、この3連戦を分けたという感じがする」。11年以来4年ぶりの4カード連続の負け越しとなり、原監督は悔しさをこらえ淡々とした口調で総括した。

 「一発というのは、防いでもらわないといけない」と指揮官はマシソンの投球を振り返った。先頭の和田に2ボールから3球目をバックスクリーン左に、続くエルナンデスには初球を左翼席へ運ばれた。いずれも直球が甘くなり「自分のキャリアでも記憶にない。決して状態は悪いわけではないがヤマを張られていた感じ。次はアジャストしたい」とマシソン。1試合で2本塁打を浴びたのは来日4年目で初の屈辱だ。この日は3連投だったが、信じてマウンドへ送った原監督は「百戦錬磨の投手ですから、そういうことも重々分かっている中で、ああいう結果になったということ」と話した。

 マシソンは今季防御率2・08ながら、早くも4敗目。その一因は制球力の低下だ。1イニング当たりの四球が12年から0・26→0・30→0・36→0・43と年々増加。19日の対戦では四球から崩れた。リードした相川は「先頭(和田)は四球を出したくなかった。力で抑えにいったところを狙われた」と説明。最も得意な直球中心の配球となり、ボール先行でさらに直球頼みとなる悪循環を招いた。決勝本塁打を放ったエルナンデスも「直球が速い投手。それを待っていた」と明かした。

 19日は沢村、山口も乱調で7回終了時で3点リードを守れなかった。逆転負けは今季17度目を数え、7回以降にひっくり返されたのは7度目。「勝利の方程式」は決して盤石とは言えない。前日に「マシソン、山口、沢村は欠かせない」と話していた斎藤投手コーチは、マシソンの配置転換について「何もないです。何もしませんよ」と強調し、奮起を促した。

 再び貯金が残り1となり、2位の阪神とは0・5ゲーム差。混セを抜け出すには、救援陣の復調が不可欠だ。

 ≪昨季より多いペース≫巨人は3―2の8回に2点を奪われ逆転負け。巨人は首位ながら逆転負けはリーグで3番目に多い17度。うち7回以降にリードを逆転されたのは7度目で、最近4試合で3度目。同様の逆転負けが10度だった昨季より多いペースだ。

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