巨人ギャレット3打席連発 元ソフト選手夫人の“打撃指導”実践

2016年06月27日 05:30

野球

巨人ギャレット3打席連発 元ソフト選手夫人の“打撃指導”実践
<D・巨>5回2死一、二塁、ギャレットは3打席連続となる右越え3ランを放つ
セ・リーグ 巨人9―4DeNA
(6月26日 横浜)
 愛息を抱え、美人妻の唇や頬に何度もキスした。試合後の横浜スタジアム。巨人・ギャレットは「I LOVE hitting in YOKOHAMA」と言って、笑みを浮かべた。対戦相手のDeNAナインのお株を奪うセリフだった。

 驚がくの3打席連発はバックスクリーン直撃弾から始まった。2回1死一、二塁で先制の10号3ラン。4回は右翼席最上段の看板に11号ソロを直撃させた。さらに5回2死一、二塁では右翼席に12号3ラン。計390メートルの3打席連発は、球団では10年のラミレス(現DeNA監督)以来だ。その敵将の前で成し遂げ「1Aで4打席連発はあったけど、メジャーでは2発が最多で3本はなかったよ」と振り返った。

 観戦に訪れたキャシー夫人(25)の「打撃指導」を実践した。不振で5月23日に2軍落ち。野手として高校時代、ソフトボールのジュニア五輪に出場経験のある夫人と、打席での映像を何度も確認した。「これは悪いスイングね」と上体が前に突っ込んでいることを指摘され、軸足に体重を残すようアドバイスされた。バットも内側から最短で出すよう意識し、2、3発目の内角打ちにつなげた。コーチであり、最愛の妻。自信なさそうな態度まで指摘され「あなたは私にとって一番の選手。自分を信じて」と励まされ、不振を脱出だ。6月10日の1軍復帰後は打率・361を誇る。

 メジャー時代を思い出させるような横浜スタジアムも、3連発を後押しした。気温27度の快晴で「ボールがよく見える球場なんだよ」と話した。今季12本塁打のうち、半分の6本を同球場で放った。22打数11安打で打率は5割。両翼94・2メートルは狭く感じ「しっかり打てばホームランになる打者有利の球場」という意識が、肩の力を抜く要因になっている。家族で中華街を訪れたこともあり、横浜を「LOVE」にならないわけがない。

 開幕時の4番から7番に打順を下げたが、来日最多の7打点。チームの連敗を2で止め、2位浮上に貢献した。ようやく本領を発揮したメジャー122本塁打の助っ人は「勝ちに直結する打席を継続したい」。そう言って家族の待つタクシーに乗り込んだ。(神田 佑)

 ▼DeNA・ラミレス監督(巨人では10年の自身以来の3打席連発について)あまり言うことはないが、ギャレットのベストな日だったということ。

 ▼巨人・高橋監督 どれも完璧というか、いいホームランだった。1軍に戻ってからは調子は良くなっていると思う。

 ≪巨人新外国人では初≫ギャレット(巨)が3打席連続本塁打。今季1試合3打席以上の連続本塁打はロペス(D)が4月9日ヤクルト戦、同24日メヒア(西)が楽天戦でともに3連発したのに次ぎ3人目。巨人ではラミレスが10年6月29日広島戦で2、4、5回にいずれもスタルツから放って以来6年ぶり13人目(16度目)になる。チームの外国人では08年李スンヨプ、前記ラミレスに次ぎ3人目だが、李スンヨプは来日5年目でラミレスは10年目。新外国人ではギャレットが初めて。ちなみにギャレットは大リーグで通算122本塁打を記録。この中で1試合2本塁打が7度、同2打席連続本塁打は2度あったが、ゲーム3本も3連発も記録していない。

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