清宮は清原になれるか?1年目の清原は31本塁打、打率・304をマーク
2017年10月06日 21:02
野球
高校通算64本塁打、甲子園13本塁打の記録と全国制覇2回。甲子園20勝の桑田真澄(巨人)とともに“KKドラフト”と言われ、鳴り物入りでプロ入りした。ただ清原の場合は高校時代からプロ一本。寮生活の中厳しい練習で鍛え、打撃練習では木製バットを使いプロを見据えていた。夏の甲子園が終わってからもトレーニングを続け、1月に始まった西武の自主トレでも同じルーキーたちと走力テストをしてもトップ。締まった体で本人は「開幕から4番を打ちたい」と志も高かった。2月のキャンプでもルーキーは体格も細くすぐ分かるが何年もプロで生活している選手と比べても逆に目立たないほど堂々とプレー。「練習は高校時代の方がきつかった」と無事に乗り切った。
しかし、そんな清原も公式戦になると“プロの厳しさ”を体験することになる。オープン戦から各球団の投手が「こんな高校生出に打たれてたまるか」と内角攻めを敢行。公式戦ではさらに厳しくなり死球でもOKというほど内角をえぐってきた。開幕2戦目でプロ1号を放ったものの、内角を意識するあまり得意な外角も打てなくなり、結果は出ない。遠征先のホテル屋上で素振りする際は「ここから飛び降りたら楽になれるかな」というほど悩み続けた。コーチ陣は「2軍に落とそう」という意見が大勢を占めたが、当時の堤義明オーナーから「こどもの日(5月5日)までは一軍に置いておくように」との指令で一軍帯同。開幕から1カ月、毎日室内練習場で打ち込み本来の感覚とプロ投手のスピード、変化球のキレに慣れ始めた5月から先発出場が増え、一気にレギュラーをつかんだ。最終的には高卒記録となる31本塁打、打率も・304をマークした。
清原が苦しんだプロ野球のレベル。同じ140キロの球速でも高校生の投手とはキレがまったく違う。文武両道で勉強もおろそかにしない早実は練習時間もそれほど長くなく、ファームでじっくり鍛えたいという球団が多いと聞く。不安視される一塁の守備力、走塁など課題を挙げる関係者もいる。ただ球界の宝になる逸材なのは間違いない。プロ入りした場合、レベルに慣れるまでの期間が長いのか短いのか。一軍で早く活躍できるかどうかは、来年2月に始まるキャンプまでの期間にどれだけ準備ができるか、その一点にかかっている。(落合 紳哉)
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