阪神 FAオリ西獲り速攻表明 谷本球団本部長「早くコンタクトを」

2018年11月08日 05:30

野球

阪神 FAオリ西獲り速攻表明 谷本球団本部長「早くコンタクトを」
球団事務所を訪れ、取材に応じる西 Photo By スポニチ
 阪神が7日、国内フリーエージェント(FA)権行使を表明したオリックス・西勇輝投手(28)の獲得に動く意思を表明した。谷本修球団本部長が「宣言すれば、できるだけ速くコンタクトを取りたい」と速攻ラブコールを送り、速攻アタックの姿勢も示した。ただし阪神は契約年数3〜4年、年俸2億5000万円前後が基本線のもようで、金額が高騰するようならマネーゲームは回避する方針であることも判明した。
 オフの「虎の恋人」はオリックス・西だ。この日、右腕の国内FA権行使表明を受け、谷本球団本部長が報道陣に対応。獲得希望球団の中で、いの一番にラブコールを送った。

 「宣言するとなればできるだけ早く、コンタクトを取りたいと思っています。今季は先発陣の防御率が悪かったことが痛手でした。そこの強化は、必須と思っています」

 さらに速攻アタックを仕掛ける。今後、西は14日にコミッショナーからFA宣言選手として公示され、翌15日から他球団との交渉が解禁となる。阪神はその交渉解禁と同時に西サイドとアポイントを取り、迅速に交渉のテーブルに着く算段だ。

 今オフの最重要補強ポイントだ。今季、チーム防御率4・03は巨人に次ぐリーグ2位。だが、先発投手に限ればチーム防御率4・23と数字が落ち、リーグ1位・巨人の同3・63に大きく水を開けられた。その強化へ向け、最適な人材こそ西だ。今季まで実働10年間のうち5シーズンで規定投球回をクリアし、同じく5シーズンで2桁勝利。209試合74勝65敗、防御率3・30の安定感を誇る右腕は、なんとしても先発陣に加えたいところだ。

 西の争奪戦には阪神以外にも古巣オリックス、ソフトバンク、中日などが参戦する見込みで激戦必至。谷本球団本部長は「たくさん来ているんですよね。誠意を尽くして頑張りたいと思います」と言葉に力を込めた。その一方、別の球団幹部は「他球団との争奪戦によって金額が高騰した場合は、マネーゲームに参戦することはないと思います」とも話した。阪神は契約年数3〜4年、年俸2億5000万円前後を提示条件の基本線としているもよう。争奪戦が激化し、西の実力、実績以上に相場が高騰するようなら、マネーゲームを回避する方針だ。

 侍ジャパンのバッテリーコーチとして14年の日米野球、15年のプレミア12で西とともに戦った矢野監督はこの日、秋季キャンプ地の高知・安芸で報道陣に対応。「バランスは良いんじゃないの。コーナーをついて、カーブも投げられて、けん制もうまい。この球種がすごいという感じではなく、そういうバランスが良い印象がある」と評価した上で「俺が今できることって、何もない。球団に任せて…しかないね」とフロントに一任する方針を示した。速攻ラブコールに速攻アタック。阪神は誠意を武器に、西争奪戦に臨む構えだ。

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