巨人・亀井 短期決戦で打撃フォームを変えた理由 維持することよりも変化を

2020年01月08日 10:00

野球

巨人・亀井 短期決戦で打撃フォームを変えた理由 維持することよりも変化を
自主トレで笑顔を見せる巨人・亀井善行外野手 Photo By スポニチ
 ジャイアンツ球場開きとなった6日、自主トレを公開した丸の横で、黙々と練習に励む男の姿があった。「今年はこっちでじっくりやります」。阿部の引退により、野手最年長となった亀井だ。ランニングにキャッチボール、筋力トレーニングなど約2時間、じっくりと汗を流した。
 昨年の阪神とのCSファイナルステージ(東京ドーム)。打席に立った亀井の姿に驚かされた。右足を小刻みにステップし、投手のとのタイミングをはかっていた。優勝に貢献したレギュラーシーズンとは違う打撃フォーム。好調でも形に固執することなく、短期決戦に臨んでいた。

 普段は「特に意味はないですよ」とあまり多くを語らない職人気質。それでも今回ばかりは、理由を明かしてくれた。「シーズンの終盤にタイミングが取りにくい感じがあったので。(あのフォームは)何年か前にもやったことがありますね」。数字には表れない感覚の部分。短期決戦直前で勇気もいる場面だが、維持することよりも変化を選んでいた。

 昨オフ、結果的に補強は外国人が中心となった。チームは若手への切り替えを図っている。そんな中、昨季は131試合に出場し、打率・284、13本塁打、55打点をマーク。5年ぶりのリーグ優勝に貢献し「小学校(時代から)の夢でした」と初めて年俸も1億円(推定)に到達した。

 迎えた1月の自主トレも変化を加えた。例年はサイパンや沖縄など温暖な気候で体を仕上げてきたが、今年はジャイアンツ球場を拠点とする。「ゆっくり、集中してやりますよ」と笑みをこぼした。外野手では昨年は広島から丸が移籍し、今年は新外国人のパーラも加入。若手も控えるが、背番号9は簡単にその座を譲る気はない。 (川手 達矢)

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