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田淵幸一氏 ヤクルト・エスコバーは「守り中心の野球」に合うニュータイプの助っ人

2020年02月25日 06:20

野球

田淵幸一氏 ヤクルト・エスコバーは「守り中心の野球」に合うニュータイプの助っ人
<ヤ・神>6回1死、木浪のゴロを軽快にさばくエスコバー(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【オープン戦   ヤクルト2―2阪神 ( 2020年2月24日    ANA BALLPARK浦添 )】 【田淵幸一 CHECK!】NPB9年間で通算288本塁打のバレンティンが抜けたら普通は大砲を補強したくなる。なのにショートを守れるエスコバーを獲得した高津新監督。守り中心の野球を目指しているのが透けて見える。
 先頭の雄平が四球で出塁した2回。エスコバーは初球をファウルした後の2球目、セーフティーバントの構えで阪神先発の青柳を揺さぶった。おそらく自分の判断だろう。この打席はカウント2―2から3球ファウルで粘り、8球目の低めの球を左前へ快打した。メジャー11年間で通算41本塁打と長打力はないが、タイミングの取り方がよく、スイングはシャープ。打率もある程度は期待できる。

 守備はロイヤルズ時代の2015年にゴールドグラブ賞に輝いただけある。送球ミスの失策はあったが、動きは軽快だ。軽やかにランニングスローを決める。日本のプロ野球でショートを守る外国人は珍しいが、攻守にわたって新しいタイプの助っ人に注目したい。(スポニチ本紙評論家)

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