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【10年センバツ第82回大会】開星・名物監督“侮辱的発言”は悔しさの表れ

2020年03月22日 09:00

野球

【10年センバツ第82回大会】開星・名物監督“侮辱的発言”は悔しさの表れ
向陽に敗れ甲子園を去る野々村監督(右)と糸原内野手 Photo By スポニチ
 【センバツあの日の記憶~高校野球ファンに贈る~ 】 試合内容に加え、試合後の言動が世間の注目を集める一戦となった。
 伝説の大投手・嶋清一を送り出し、21世紀枠で36年ぶりに出場した向陽(和歌山)はエース藤田が好投。前年秋の中国大会覇者の開星(島根)を2―1で下す大金星となった。前身の海草中時代に夏優勝2度、準優勝1度の古豪にとって45年ぶりの白星。OBら5000人が詰めかけたアルプスも大いに沸いた。

 一方、開星は優勝候補の一角に挙げられながら敗退。野々村直通監督は試合後のインタビューで悔しさのあまり「全国で恥をかきました。21世紀枠に負けたことは末代までの恥。もう野球をやめたい。腹を切りたい。死にたいですね」などと繰り返した。

 日本高野連は侮辱的発言だったとして厳重注意。謝罪会見にも銀色のスーツ姿で臨んだ名物監督は「心からおわびしたい」と涙ながらにわび、3月25日付で辞任を申し入れ、了承された。11年4月に監督に復帰し、12年3月に定年とともに退任したが、今月から再び復帰した。

 ◆第82回大会(10年) 神宮大会優勝の大垣日大に加え、一二三(東海大相模)、島袋(興南)、伊藤(帝京)ら後にプロ入りする好投手がいるチームが優勝候補に挙げられた。3季連続出場となった興南は全5試合で2桁安打を記録。21年ぶりの延長戦となった決勝では10―5で日大三を下し初優勝。夏も制し、史上6校目の春夏連覇となった。オリックスの主砲・吉田正も敦賀気比の2年生4番として出場。開幕戦となった天理戦で3安打するなど8強進出に貢献している。 

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