日本人「父子大リーガー」1号になるか 大塚晶文氏&虎之介に注目したい

2020年05月30日 09:00

野球

日本人「父子大リーガー」1号になるか 大塚晶文氏&虎之介に注目したい
2005年9月、ナ・リーグ西地区の優勝を決め長男・虎之介君を抱き喜ぶパドレス・大塚 Photo By AP
 スマホの画像ファイルを整理していると、3年前の8月に撮影した動画が出てきた。場所は大リーグ、タイガースの本拠地球場コメリカ・パーク。強打の捕手兼DHとして通算246本塁打を放ち、オールスター戦に5回選出されたビクトル・マルティネス(当時38=18年限りで現役引退)が、練習前に愛息の打撃投手を務めているものだった。おそらく10代前半で若干ぽっちゃり体型の息子は、父親譲りの力みのないフォームで、逆方向に長打を飛ばしていた。
 今月27日、大リーグ公式サイトは6月10日(日本時間11日)から2日間行われるドラフト会議を前にOB、現役の「2世」をはじめとする親族の注目選手を紹介した。そこで取り上げられていたのが、パドレスなどで活躍した大塚晶文氏(48=現・中日編成部国際渉外担当)の息子である大塚虎之介外野手(22)だ。強豪で知られるランチョ・バーナード高出身で、現在はサンディエゴ大でプレーしている。

 野茂英雄が95年にデビューして以来、四半世紀。日本選手が相次いで海を渡り、米国で生まれたジュニアたちもすくすくと成長している。彼らが父親の背中を追ってメジャーの舞台を目指すことに何の不思議もない。大リーグの「2世選手」は近年のケースだけを見てもバリーとボビーのボンズ父子、同名のグリフィー父子を筆頭に、そろって大物というケースが少なくない。

 今年のドラフトは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、各球団の指名は5巡目までに縮小された(従来は40巡目まで)。非常に狭き門ではあるが、近い将来、日本人の「父子大リーガー」1号が大塚父子になるのか、注目したい。(記者コラム・大林 幹雄)

おすすめテーマ

2020年05月30日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム