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紀北農芸、あと一歩届かず 唯一の3年生・中山 最後の夏終え「仲間、監督には感謝」

2020年07月26日 14:25

野球

紀北農芸、あと一歩届かず 唯一の3年生・中山 最後の夏終え「仲間、監督には感謝」
<紀北農芸・田辺>ベンチ入り11人で唯一の3年生だった紀北農芸・中山 Photo By スポニチ
 【2020夏 高校野球和歌山大会2回戦   紀北農芸5―6田辺 ( 2020年7月26日    紀三井寺 )】 勝利にはあと一歩、届かなかった。紀北農芸は6回までに6点をリードされながらも、8回に打者一巡の猛攻で5点を奪取。だが、1点差まで詰め寄った直後の守備で、試合中盤から降り出した雨が一気に強まり一時中断。その後も弱まることなく、1時間6分の中断の末、降雨のため8回コールドで試合が終了した。主審の試合終了のコールをベンチで見届けた脇田純平監督は「結果だけで言うと残念だが、あと少しでコールド負けというところからよく粘ってくれた」と選手たちを称えた。
 記録員含めたベンチ入り12人のうち、3年生はこの日「3番投手」で先発した中山陸斗の1人のみ。中山は高校では野球を続けるつもりはなかったものの、部員不足に悩んでいた脇田監督から熱心な勧誘を受け、2年春に入部を決意した。「とにかく真面目にやろうと必死だった」。積極的に声出しをするなどチームを盛り上げ、技術面では毎日250回以上バットを振り込み打撃力向上を図るとともに、練習前後に1~2時間の走り込みで下半身を強化。投手経験も「中学に遊撃と兼任して少しいただけ」とあまり無い中で、後輩たちに追いつくべく、レベルアップに励んだ。

 この日は4回0/3を投げて4安打3四死球5失点(自責2)。途中、遊撃の守備にもついた。打っては初回にチーム初安打となる右越え二塁打を放つなど2安打1打点の活躍。脇田監督からの「今日の中山は200点」という言葉を伝え聞いたエースは「今日が一番良い試合ができた。最後まで一緒に野球ができた仲間、監督には感謝しかない」と爽やかに締めくくった。

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