25歳、NPB記録員の奮闘 「1年目は汗が止まらなかった」
2020年12月31日 23:13
野球
![25歳、NPB記録員の奮闘 「1年目は汗が止まらなかった」](/baseball/news/2020/12/31/jpeg/20201231s00001173414000p_view.jpg)
入局4年目の前田記録員は準決勝1試合目と決勝を担当。バックネット裏上部にある記録席で「年々、子どもたちのプレーレベルが上がっていると思います」と目を輝かせた。
プロ野球ではあまりない、小学生らしいミスも難なく判断する。内野ゴロで一塁は完全にアウトのタイミングも、一塁手がベースから足を早く離し、一塁塁審は「セーフ」の判定。迷いなく手元の「E」ボタンを押し、神宮球場の電光掲示板に一塁手の失策を示す「E3」の文字がともった。
「野球に関わる職に就きたい」という思いから、前田記録員は3度、NPB審判員採用を行うNPBアンパイアスクールを受講するも、夢は叶わなかった。一般就職を考えていたときに、NPBに記録員として採用され、野球と関わる道が開けた。
北九州市立大時代は高校や大学野球の審判員経験があったが、記録員は審判員とは違った視線が必要になるという。「記録員は守備者がどのポジションにいたか、どんなふうに送球したかなどを確認する“記録員の目”が必要でした。最初はプレーを見極めることができなかったです」と振り返る。
入局1年目のシーズンは先輩の記録員と2人で2軍戦を担当したが、基本の指導が終わった同年6月からは1人で担当。試合のすべてを判断し、責任を負うプレッシャーから汗が止まらず、スコアブックをぬらす日が続いた。
「3年目の去年からやっと汗をかかなくなりました」という顔には自信がみなぎる。例年、約100試合の2軍戦を担当し、“記録員の目”を磨いてきた。
1軍デビューが懸かる5年目の来季に向け「1年でも早く、1試合でも多く1軍の試合を担当したいです」と意気込む。グラウンドでプレーした子どもたちと同様に、熱い思いで2020年最後のスコアを書き上げた。
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