楽天3連勝 2位ロッテに1・5差!2位以内で13年以来CS本拠開催も 島内V打で初打点王へ快走

2021年10月10日 05:30

野球

楽天3連勝 2位ロッテに1・5差!2位以内で13年以来CS本拠開催も 島内V打で初打点王へ快走
最多打点のタイトルを獲得した楽天・島内 Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   楽天2―1西武 ( 2021年10月9日    メットライフD )】 無心で振り抜いた。1―1の9回1死一、二塁。楽天・島内は西武・平良のチェンジアップを本能で中前へはじき返した。チームを3連勝に導き、2位・ロッテにも1・5差とする値千金の決勝打だ。
 「コースは分からないけど、何とか前に飛べばと思った」。5日のソフトバンク戦から4戦連続適時打で、自身初の打点王へ快走する92打点目。創設17年目のチームで100打点以上は07、09年の山崎武司と昨季の浅村だけだが「あと1本ホームランを打ちたい」と20発の大台にも色気をのぞかせた。

 少しの邪心はある。2位以内に入れば13年以来、8年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)仙台開催が実現。「嫌らしい話になりますけど…。スポンサーの方も継続していただけると思うので、広報活動として2位以上になれるよう皆で頑張りたい」。9月21日には6ゲーム差離れていたロッテの背中が、目前に迫ってきた。

 用心はしている。最近4試合はDH起用。守備に就かない時間はついベンチ裏で素振りしがちだが、あえて自重した。「暇だとバット振っちゃう。でも頑張りすぎても疲れるだけだから。今日は後ろで4スイングぐらい」と笑った。石井監督も「負けられない試合が続く中で、全員が一丸となっている。頼もしい」と不動の4番を筆頭に賛辞を贈った。

 7回2死満塁では遊飛に倒れ、猛省した。「久々に悔しかった。打席の入り方とかもったいなかった。そういう打席を減らしていきたい」。偽りのない向上心で、しっかりと前を見た。(伊藤 幸男)

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