ソフトB・王会長「相手がどうのよりも己に勝つ」V奪還へアドバイザー兼務で克己心植え付ける

2022年01月31日 05:30

野球

ソフトB・王会長「相手がどうのよりも己に勝つ」V奪還へアドバイザー兼務で克己心植え付ける
<ソフトバンク>必勝祈願で「玉せせり」の陰の珠、陽の珠をさわる、王球団会長(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 克己心(こっきしん)を植え付ける――。ソフトバンクは30日、福岡市の筥崎宮(はこざきぐう)で必勝祈願を行った。王貞治球団会長(81)ら選手、首脳陣など約180人が参拝。王会長は選手に「己に勝て」と厳命した。今季から「特別チームアドバイザー」も兼務。宮崎春季キャンプでは選手と積極的に交流し、成長を支えるつもりだ。チームはA組とB組が宮崎市で、C組は筑後市のファーム施設で2月1日、キャンプインする。
 自分には必ず勝ちなさい――。必勝祈願後に王会長は選手たちに訴えかけた。昨年は祈願の後、「打倒・田中ということで」と、メジャーから楽天に戻ったマー君への対策を強調していた。楽天との首位争いを想定していたかもしれない。しかし、結果は楽天が3位でチームは4位だった。

 今年は相手を打倒する前に、克己心。本殿を参拝後に、力を込めた。

 「大谷(翔平)がいれば“打倒大谷”だけどね。打倒、誰というより今年はそうじゃない。とにかく自分自身との勝負。それを前面に出すべき。相手がどうのよりも己に勝つ。まずはそこでしょう」

 言葉で促すだけではない。選手に寄り添い、教え、全面的にサポートする。藤本監督の就任と同時に「特別チームアドバイザー」の肩書が加わった。新役職として初めてのキャンプ。どんな直球の質問も受け止める構えでいる。

 「距離をもっと近くにね。私も寄っていきますけど選手も何なりと。私はこの世界の先輩でもある。知らないことを経験者に聞いてみようとか、堅苦しくならず。彼らからどんどん来てくれたら」と広く門戸を開放する。

 昨秋キャンプのテーマは「アピール」。そして今春キャンプのテーマは「競争」となる。レギュラー争いは激しさを増す。実戦で結果を出すための鍛錬に助言し、支えていく。

 「今の選手は一年中練習して体力もより強くなって、バットも強く振れる。せっかく練習しているなら、しんどい思いがいい結果につながるキャンプにしないと。それを胸に刻んでオープン戦、公式戦で勝っていく。今までより、そこをしっかり意識してほしい」

 キャンプは己と味方との戦い。春からは敵との戦いとなる。2年ぶりの有観客キャンプで、ファンに声のサポートもお願いした。「去年、勝負の世界の厳しさを知らされてガツンとやられましたから。やる以上は勝つ。去年以上の応援を、よろしくお願い致します」。勝利への渇望を示し続けていた。(井上 満夫)

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