日本ハム・上原2年ぶり白星 思い出の地・マツダに感謝「この球場に勝たせてもらっている」

2022年06月02日 06:00

野球

日本ハム・上原2年ぶり白星 思い出の地・マツダに感謝「この球場に勝たせてもらっている」
<広・日>力投する先発の上原(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【交流戦   日本ハム5―1広島 ( 2022年6月1日    マツダ )】 日本ハム・上原が6回を4安打で零封し、20年9月24日の西武戦以来となる勝利をつかんだ。広陵高で野球をするため、沖縄からやって来て3年間を過ごした広島。マツダスタジアムでは18年6月18日の交流戦で投げて5回1失点、打ってプロ初本塁打という独壇場を演じた。またも記憶にとどまる1勝となり「この球場に勝たせてもらっている。いい球場です」とほほ笑んだ。
 5回に気力を振り絞った。今季初先発の5月25日ヤクルト戦で1死一、三塁のピンチを残し、無失点ながらマウンドを譲った回。今度は1死一、二塁とし、先発の役目を果たす正念場だった。代打・松山を右飛に仕留めると、代打・堂林はフルカウントからチェンジアップで空振り三振させてガッツポーズだ。

 「ほとんどの球種でストライクが取れたので、落ち着いて投げられた」と上原。新庄監督は「特にチェンジアップが良かった。腕が振れて、打者のタイミングをずらしていた」と見ていて、堂林への最終球ではベンチから球種を指示していた。「左打者にあのチェンジアップも面白い。練習させたい」と、さらなる進化を期待する。

 上原は昨秋から野手練習を始めて二刀流に挑戦。開幕から中継ぎで一定の結果を出した後、打席に立てる交流戦に合わせて先発調整した。二塁打を放ったヤクルト戦のようにはいかず、この日は無安打2三振。指揮官は「投手だけの練習だとガッと入り込む。野手をやることでいいバランスで来ている」と評した上で、DH解除しての二刀流起用は当面ないとした。一方で、上原は言う。「両方やると言ったからには、なるべく早く両方をしっかり形にして、ファンの皆さんに見ていただきたい」。縁起が良い広島での誓いだ。夢はかなう。

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