「絶対に腰掛けにするなよ」カブス時代の福留の言葉を胸に年月を重ねたメジャー取材

2022年09月09日 07:00

野球

「絶対に腰掛けにするなよ」カブス時代の福留の言葉を胸に年月を重ねたメジャー取材
08年3月31日のブルワーズとの開幕戦で本塁打を放ったカブスの福留
 【中日・福留孝介 引退会見 ( 2022年9月8日 )】 【記者フリートーク】メジャー1年目の印象は、周囲が騒がしくても、静かに、常に自分を貫き戦っている姿だった。過酷な試合日程でも、誰よりも早く球場を訪れ早出練習を続けた。当時のカブスのルー・ピネラ監督から練習禁止令が出されたほど。「練習したら怒られるんですから、なかなか難しい」とこぼしていた。
 後半の打撃不振で現地メディアには叩かれたが、実はケガ人続出のチーム状況を心配して、自分のケガを隠してプレーし続けたことが要因の一つだった。全治2週間以上の左ふくらはぎ痛は、結局完治に2カ月を要した。同僚たちはそんな野球に対する愛情、姿勢を間近で見ていた。この年17勝の右腕デンプスターは「チームの勝利に貢献したいという思いが伝わってくる」とリスペクトしていた。

 当時はメジャー取材1年目。「絶対に腰掛けにするなよ」と言ってくれた。信念を持って野球に取り組む方に言われたからこそ、その言葉を胸に10年以上、メジャー取材を続けることができた。本当にお疲れさまでした。
(08、09、11年カブス担当・小林 由加元通信員)

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