阪神・小幡 岡田新監督の意向でフェニックスLは遊撃固定見込み「やれるところ見せたい」

2022年10月17日 05:15

野球

阪神・小幡 岡田新監督の意向でフェニックスLは遊撃固定見込み「やれるところ見せたい」
初回に左前打を放つ阪神・小幡 Photo By スポニチ
 【フェニックス・リーグ   阪神1―5DeNA ( 2022年10月16日    ひなたサンマリン )】 阪神・小幡が2安打2盗塁と躍動した。CSファイナルS期間だった13日に1軍登録を抹消され、フェニックスL第2クール初日の15日から2軍に合流。「(打撃は)1軍にいくとどうしても(相手投手の)クイックも球も速くて、小さくなっていた。ミスショットでも全然OKの意識で、速い球をしっかり振る、強い打球を心掛けて。(走塁は)ここでしっかり走れないと、1軍だったらもっと緊迫した場面で、キャッチャーもよくなる。普段全然対戦しない投手が多いですけど、そういった投手でもしっかりいける準備を大事にしています」と1軍での経験を元に、レベルアップを見据えている。
 本職の遊撃のほかに今季1軍でも出場が多かった二塁、そして三塁もこなすが、このフェニックス期間中は岡田新監督の意向で遊撃に固定して起用される方針だ。1軍ヘッドコーチに内定している平田2軍監督は「このフェニックスでは遊撃1本でやらせようかなと。他の選手との兼ね合いもあるので、その辺は他のポジションをさせないといけない可能性もあるけど、やっぱりあの肩は魅力。(秋季キャンプでのアピールに向けて)そういうところでの準備は当然させなきゃいけない」とこの日の試合後、小幡について語った。今季は中野が正遊撃手として走攻守全てにおいて貢献したが、リーグワーストの18失策を記録。チーム力向上を期すべく、秋季キャンプで各選手の競争・共存を含めて適正を見極める見込みだ。

 岡田新監督は就任会見で「11月の安芸(秋季)キャンプで、ある程度若い選手はフェニックスから帰ってきて体もできあがっていると思うし、色んなことができると思う。そういう意味では11月から楽しみにはしている」と口にした。小幡も新監督就任を受けて「このフェニックス期間中も結果を見てくれていると思う。今からしっかりアピールして、しっかりやれるってところを見せたい」と、新体制でのレギュラー奪取に向けて既に闘志を燃やしている。

 初経験だったCSではファーストSの第3戦で6回から途中出場し、1点リードの9回1死満塁では代打・藤田の二ゴロを冷静にさばいて本塁転送して併殺を完成させた。「(心境は)もうバックバクでした(笑い)。その前から(一塁の)大山さんにバッターの特徴とか見て、(打球)飛んでくるぞって感じで声をかけてもらっていた。周りを見て安心しました」。大舞台でしか味わえない、しびれる場面での経験を無駄にするつもりはない。「ああいった場面で、しっかり次はスタメンで出られるように準備したい」。高卒5年目を迎える来季に向け、既に戦闘態勢は整っている。(阪井 日向)

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