ヤクルト・村上、56号は「苦しみもがき続け、打席に立つ恐怖感乗り越えた最後のご褒美」
2022年11月15日 05:30
野球
「最終戦で56号を打って3冠王が決まった時は、やっぱり凄く記憶に残っています」
――優勝会見で56号、60号への期待を問われ「押しつぶされそうになるくらいプレッシャーをかけてもらいたい」と言った理由は。
「そこまで自分の中で満足いくような成績を残してきて、最後の最後にできなかったっていうのは一番嫌だったので、逆に自分の中で開き直って、そういう発言をしました」
――打率を下げずに56号を狙うのは難しかった。
「ホームラン1本打てばヒットですし、打率も上がるわけで。そのせいで打率が下がるという意識はなかった」
――55号から56号までには61打席を要した。当時の気持ちは?
「踏ん張って、踏ん張って試合に出続けた結果が、最後の56本だと思っている。立て直し方はまだ分からないけど。苦しみもがき続けて、野球のことを考え続けて、調子が良くないと分かりながら打席に立つ恐怖感もあった。そこを乗り越えた、最後のご褒美だったかなと思います」
――日本シリーズではオリックスに2勝4敗1分けで敗れた。
「去年は僕たちが運良く日本一を獲れましたけど。今年もどっちが勝ってもおかしくないような試合ばかり。力の差は本当に五分五分で、最後の一つかみができなかった」
――来季の目標は?
「日本一になれなかった悔しさは凄くある。来年はリーグ3連覇と、日本一を取り返しに行きたい」
――11月の侍ジャパンの強化試合で3戦4本塁打。手応えは?
「日本シリーズで、なかなか調子が上がらない中で臨んだ。日の丸を背負って4番を打ちながら、凄くいろいろな思いがあった。何とかチームを勝たせないといけないと思って試合に挑めたので、いい成績を残すことができて凄く良かった」
――栗山監督の印象は?
「インタビューでも分かる通り、凄く熱いもの、熱い気持ちを持っている方」
――オフの始動は早くなりそうか?
「本戦に合わせられるような調整はしたい。今年の開幕も3月だったので、調整の仕方は変わらず復習していきたいと思う」
――野球界の盛り上がりをどう感じているか?
「活躍するたびに取り上げられて、去年よりも自分自身でも目にすることが多かった。凄く盛り上がりを感じている。WBCは世界が注目するし、日の丸を背負って戦う大会なので。日本中のたくさんの方に応援していただきたいなと心から思っております」
――「村神様」が新語・流行語大賞候補にもノミネートされた。
「いや~あんまりピンとこないですね。そういう言葉が浸透するのはうれしいことなので、(大賞を)獲れたらいいなと思います」
――オープンハウスから都内の3億円の家も贈呈された。
「全く想像してなかったので、凄くビックリしました。(物件探しは)まだしてないです。(条件は)広ければ広いほどいいです」
――シーズンオフのリフレッシュは?
「最近、サウナが好き。サウナに行きたいと思います」
――地元・熊本からのエールは?
「節目節目でたくさん連絡をいただき、励みになりました。僕も地震を経験して、凄く苦しい思いは分かっています。活躍して明るいニュースを届けられるように。まだ一度もプロに入って熊本で試合をしてないので、試合をしたい。熊本県のスポーツの振興にどんな形でもいいので携われればなと思う」
――今季は12盗塁。同時にトリプルスリーと3冠王も可能では?
「3冠王とトリプルスリーの達成は無理です(笑い)。まだまだ若いので、走ることも、全ての面においてレベルアップしたい。あと8個増やして20盗塁くらいできるように」
――王貞治氏の通算868本塁打はどういう数字か。
「まだ全然意識したことがなかったので。僕よりもっと通算で打っている選手はたくさんいるので、そこを目標にしながら、その記録、記録を、その時々で感じながらやっていけたら」
――ホームラン打者として期待される選手が背番号55をつける傾向があった。これが56になることがあれば?
「松井秀喜さんが世界で活躍して数字を定着させた。僕の56号で56をつけますというのは違うかなと。松井さんの影響で僕は55をつけたので、(56本という)本数ってところではないかなと思う」
▽村上の22年 6月から3カ月連続の月間MVPを獲得するなどシーズンを通して好調を維持。7月31日の阪神戦から8月2日の中日戦にかけ、史上初の5打席連続本塁打を放った。同26日のDeNA戦では史上最年少22歳6カ月で通算150号に到達。10月3日のシーズン最終・DeNA戦の最終打席で王貞治を抜く日本選手最多56号。オープンハウス社から「特別ホームラン賞」として3億円の都内の家を贈呈された。打率・318、134打点で18年ぶり、令和初の3冠王を獲得。日本シリーズでは打率・192、1本塁打、5打点に終わり、2年連続日本一は逃した。
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