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阪神・岡田監督 WBC内定の湯浅不在期間で「新・勝利の方程式」のメンバー選考へ 「そら試さなあかん」

2022年12月28日 05:15

野球

阪神・岡田監督 WBC内定の湯浅不在期間で「新・勝利の方程式」のメンバー選考へ 「そら試さなあかん」
MBS「森たけしのスカタンラジオ」に出演した岡田監督(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 阪神の岡田彰布監督(65)が27日、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に内定した湯浅京己投手(23)が不在の期間をかつての「JFKトリオ」のような勝利の方程式のメンバー選考にあてる考えを示した。来季の守護神候補の右腕の代役として、オープン戦から外国人投手らの適性をチェック。アテネ五輪中に藤川、久保田を勝ちパターンの中継ぎ要員として確立させた前回政権の04年のように、どんな状況も有効活用する。
 湯浅不在という状況を逆手に取る。年内最後の仕事となったMBSラジオ「森たけしのスカタンラジオ」に生出演後、岡田監督らしい構想を明かした。

 「(他の投手の適性を)そら試さなあかんわな。(代役は)外国人でええんちゃう? 一番外しやすいやん、外国人の方が。2人おるんやから」

 来季の守護神の最有力候補に挙げている湯浅が、来年3月のWBCの侍ジャパン入りが内定。大会自体は開幕前ながら、「選ばれたら1カ月ぐらい違うボールを投げるわけやから。最初はキツいと思うよ」と、3月31日の開幕・DeNA戦からのフル回転は難しいと見ている。当面は代役守護神を用意する方針だが、代役の見極めと「新・勝利の方程式」のメンバー選考を同時進行させる考えだ。

 前回政権1年目の04年の成功体験がある。前年に8、9回を任されていた安藤が日本代表、ジェフ・ウィリアムスがオーストラリア代表として8月のアテネ五輪に出場。「勝利の方程式」の2人を欠いた中で、実績のなかった藤川と、先発要員だった久保田をテスト起用した。「ちょうど1カ月テストできた。そういう意味でアテネ五輪はすごく良かった」。翌年、ウィリアムスを加えた鉄壁の「JFKトリオ」が誕生したのは、アテネ五輪があった影響が大きい。

 今回は、分業制が進んだ球界の流れに従い、勝ちパターンは5人程度で回す方針。岩崎、浜地らに加え、抑え経験もあるK・ケラーと新助っ人のビーズリーが候補となる。今季はコロナ下で、新加入だったK・ケラーの来日が遅れる誤算があったが、来年は全助っ人がキャンプインに間に合う見込みなのも朗報だ。まずは両助っ人右腕を代役守護神候補としてオープン戦からじっくりと見極め、チームの生命線となる「新・方程式」をつくり上げる。(山添 晴治)

 <選手への接し方に変化>○…岡田監督はMBSラジオ「森たけしのスカタンラジオ」に生出演。リスナーから「昔に比べて丸くなったのでは」という問いかけに笑みを浮かべた。「丸くなったのは確か。指導者になったら、コーチの意見、選手の話も聞くようになるじゃないですか。時代が違うから。若い選手ね。“褒められたら伸びる”と言われたら怒る気もなくなってくる(笑い)」。阪神では今回が第2次政権となるが、若手主体のチームとあって選手への接し方にも変化が見られそうだ。

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