日本ハム・上沢がキャンプ初ブルペンで七色の変化球を駆使 新球「スラッター」も披露

2023年02月03日 06:00

野球

日本ハム・上沢がキャンプ初ブルペンで七色の変化球を駆使 新球「スラッター」も披露
ブルペンで投げ込む日本ハム・上沢(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 七色の変化球を操った。日本ハムの上沢直之投手(28)が2日、沖縄・名護キャンプ初のブルペン投球を行った。文字通り、7種類の変化球を交えて96球を投じ、改良を加えたフォークなどに手応え。今季終了後にメジャー挑戦の意向を表明している中、「ニュー上沢」として生まれ変わり、さらなる進化を目指す。
 上沢は元々、多彩な変化球を操る。今キャンプ初のブルペンでも、その器用さを証明した。投じた球が右に、左に、下に、ホームベースの上で変化していった。

 「ある程度、自分のしてほしい動きをしてくれている。取り組んできたことがしっかり出せてるのはいいこと。(球種は)簡単にいったら7個かな」

 指先から放たれたのは、カットボールにカーブ、パワーカーブ、チェンジアップ。さらに今オフに改良を加えたスライダーとフォーク、そして「スライダーとカットの間みたいな」という新球「スラッター」を加えて7種類だ。

 そのスラッターを投じた際には、受けた球団OBで侍ジャパンのブルペン捕手を務める鶴岡慎也氏も「凄いね」と絶賛。「見た目だけで良い悪いを判断しない」と分析機器ラプソードの数値も参考にしながら、96球の投球練習を終えると笑顔を見せた。

 年始の自主トレの際に「一回、全部ぶっ壊す」と話し、従来より下半身の力を利用して体の勢いを使うようにした新フォームを構築中。「まだ(うまくいく)確率が低いので、しっかり詰めていけたらいい」と、さらに自分のものにしていくつもりだ。今キャンプ中の実戦登板に向け「状態をもっともっと上げられると思う」と上沢。着実に理想型に近づけていく。(田中 健人)

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