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【広島・藤井ヘッド語る(2)】有事に備え…小園は二塁も三塁も守らせる「試合は何が起こるか分からない」

2023年02月17日 07:02

野球

【広島・藤井ヘッド語る(2)】有事に備え…小園は二塁も三塁も守らせる「試合は何が起こるか分からない」
新井監督(左)と藤井コーチ(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
(1)から続く
 ――機動力野球の復活が今季のチーム方針。阪神のバッテリーコーチを務めていた昨季は、広島の機動力をどう見ていたか。

 「機動力がないとは思わないんですけど、仕掛けない。(盗塁)企図数(の少なさ)で僕らは助かった。そういうふうに映っていました。だから特に今春からは、今はミスしてもいい、そこで仕掛けないんやったら、仕掛けない方がダメと思って動いてくれ…と。もちろん、無理やり走るんじゃなく、いろんなところを見て根拠を持って、チャンスや…と思ったら。盗塁は文字通り盗む塁ですから、何かを盗んで背中を押したってくれ…と(一塁の)赤松(外野守備走塁)コーチには伝えています。(三塁の)小窪(内野守備走塁)コーチもそうですけど、根拠を持っていってくれよと。脚が速い選手が塁上にいるだけで相手は嫌だし、相手が嫌がることを…」

 ――偽走だけでも。

 「そう。走れなくても何かやることはあるやろ、という意識。その意識をどこに持っていってくれるか。行こうとする気持ちを、このキャンプでは植え付けたいと思います」

 ――坂倉は今季から捕手一本。会沢もいる中で、開幕後の青写真は描いていますか。

 「いえいえ。監督も言っていますけど、競争なんで。どちらが何試合に…というのは全く。そういうのはオープン戦にかけてですかね。ま、2人の争いじゃないので。磯村はケガしてしまいましたけど、石原がいますし、持丸もいる。いい競争をしてもらったら。ただ(坂倉の)打力が抜けているのは分かっているし、誰もが認めるところ。打撃では勝っていると思います」

 ――ブランクが1年あり、それは課題に跳ね返る。競争の結果次第ですが、ある程度は我慢して使う考えも。

 「我慢するというのは、ダメな方の見方ですよね。どうなるか分かりませんが、オープン戦にかけていいものを見せてくれたら、そこで坂倉となるかもしれない。正解というのはないと思うんです。どうすればチームが試合に勝つかを考えながら、いろんなことを加味して監督やスタッフと決めていこうと思います」

 ――小園は遊撃一本ではなく三塁、二塁も守らせる…と。意図は?

 「試合って何が起こるか分からないじゃないですか。アクシデントがあった中で、練習していないのにやってくれ…が、選手としたら一番つらいと思うんです。そうならないように、僕らの中での準備と言いますか。たとえば延長12回に1点を取りにいくぞ、となった。マット(デビッドソン)に代走、サードがいない…とならないように。そういう布陣にならざるを得なかった場合に備える。そういう意味です。寝る前にいろんなことを考え、想定しますが、考えられることは全てやっておこうという感じです」

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