阪神ドラ1・森下、定位置獲りへ浜風予行特訓!強風利用し甲子園の右翼想定「難しかった。練習しないと」

2023年02月21日 05:15

野球

阪神ドラ1・森下、定位置獲りへ浜風予行特訓!強風利用し甲子園の右翼想定「難しかった。練習しないと」
シートノックをうける阪神・森下(撮影・岸 良祐)  Photo By スポニチ
 阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22=中大)が沖縄・宜野座キャンプ第5クール3日目の20日、初の外野特守に取り組んだ。南国に吹いた強風を本拠地・甲子園球場の浜風に想定して特訓。右翼レギュラーとしての“準備”だった。岡田彰布監督(65)はスローイングなど守備力にも即戦力評価を寄せ、新人外野手では01年の阪神・赤星憲広以来3人目のゴールデングラブ賞獲得も夢ではない!?
 右へ左へ体をよじらせ、最後は左腕を目いっぱいに伸ばしてグラブを差し出しても届かない。森下は思わず転倒した。最後の一本も芝の上に倒れ込みながら寸前で捕球。明らかに風に翻弄(ほんろう)された。

 「風が強くて難しかった。思った位置よりは流されていて、練習しないといけないと思った」

 午後のサブグラウンド。板山、島田とともに今春キャンプで初の外野特守に参加した。沖縄は前日までの陽気が引っ込み、台風接近かと思わせるほどの強風が吹いた。筒井外野守備走塁コーチはニヤリと笑った。

 「今日みたいに風が強い日を待っていたんですよ。甲子園も、これくらいの浜風はたまにありますから。近本だって最初は捕れなかったんです。だから森下もヘタなんじゃなくて慣れです」

 ノックしたのは風の影響を受けやすい高い飛球ばかり。途中からは打撃練習用の投球マシンを上へ。まるで打ち上げ花火のように発射された白球は上空およそ40メートル近くまで上がり、風で揺れた。全部で20本ほど飛球を追いかけた。浜風を実体験で知る先輩たちは普通に捕球。同コーチは経験の差だという。

 「(ボールを)凝視し過ぎず…がいいのか、縫い目を探すのか、は人それぞれ。慣れて早く自分のやり方をつかんでほしい」

 実戦守備は2試合。捕球もうまく、肩も強いと評価は上々な一方、甲子園経験は東海大相模3年春の4試合だけで、当時は中堅だった。ポジションも異なり打球の質も変わる。特に甲子園名物の浜風対策は必要で、「まだ甲子園で守ったことがないので…。エラーしないようにしたい。今日はいい練習ができた」とうなずいた。

 岡田監督は「シートノックではスローイングが物凄いもんな。低くて強い球。送球ミスがない」と名手になり得る素養を認め、「(キャンプ後に)帰ってから甲子園で練習をやる。連係も当然やらなあかんわな」と本拠地での特訓を予告した。3月に甲子園で組んだオープン戦は5試合。開幕右翼への準備が、また一つ始まった。(畑野 理之)

 《新人GG賞は01年赤星が最後》 ○…新人選手のゴールデングラブ賞受賞は過去9人(セ5、パ4)で、直近は01年外野手部門の赤星憲広(神)。森下が受賞すれば外野手では98年高橋由伸(巨)と前出赤星に続く3人目。阪神新人選手では、全ポジション含めて赤星以来22年ぶり2人目になる。

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