阪神・佐藤輝 完全復活の証! 3打席連続二塁打で今季初の猛打賞「感覚良かった」

2024年07月01日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 完全復活の証! 3打席連続二塁打で今季初の猛打賞「感覚良かった」
<ヤ・神> 9回2死一塁、阪神・佐藤輝は左越え二塁打を放つ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5ー6ヤクルト ( 2024年6月30日    神宮 )】 阪神は30日、4点のリードを守れず、ヤクルトに逆転負け。いずれも6月15日以来の貯金ゼロ、4位転落となった。大きな光明は、今季最長を更新する6試合連続安打をマークした佐藤輝明内野手(25)だ。3打席連続二塁打を放ち、今季初の猛打賞。1点を追う9回2死一塁でも、あと一歩で同点打となる左越え二塁打を放った。2日からの首位・広島との3連戦(マツダ)では、118打席遠ざかっている本塁打に期待がかかる。
 佐藤輝は、二塁ベースを回ったところで試合の幕切れを見届けた。1点を追う9回2死一塁での第5打席。田口の外角スライダーをコンパクトに捉えた打球は、本塁から中堅方向へ吹いていた風速5メートルの風にも乗って加速した。逆転2ランにはならなかったが、左翼フェンスを直撃。この日3本目の二塁打となった。しかし…。一塁走者・前川の代走で起用され、長駆生還を試みた植田が本塁憤死で試合終了。三塁から左翼席を埋め尽くした虎党の大きなため息を横目に、佐藤輝はベンチへ引き揚げた。

 「まあ、球場(の狭さ)にも助けられながら、感覚は良かったと思います」

 試合後、その表情には悔しさがにじんでいたが、今季初の3安打猛打賞と気を吐いた。2点リードで迎えた6回の第3打席。サイスニードの高め直球をはじき返して、中堅右へのフェンス直撃の一打とし、続く梅野の適時打を呼び込んだ。3点リードの8回は先頭として木沢のスプリットを引っ張り込んで楽々と二塁へ到達。いずれも得点へつながった。9回の一撃と合わせて3本を広角に打ち分け、全て追い込まれてから発揮した対応力は完全復活の証だ。

 球団の個人の1試合3二塁打は、自身が開幕から猛打を振るった入団1年目、21年の5月15日の巨人戦以来で、連続試合安打は今季自己最長の6。自身のノーアーチは自己最長を更新する118打席まで伸びても、全3安打が持ち前の長打なら心配はいらない。

 岡田監督は、「打線は(当たりが)出てきてるよ。昨日も、ビハインドやからああいう展開になっただけであって。やっとちょっと反発力がでてきたのに…」と大逆転負けの中でも佐藤輝ら攻撃陣を称えた。チームは6月15日以来となる貯金「0」、4位転落。それでも、復調した背番号8がチームの核を担えれば、これほど心強いものは他にない。

 日曜日の黒星は5月26日の巨人戦以来35日ぶりとなったが、「(今日の)できることはやれたと思う。また、火曜日から頑張ります」と意気込んだ。2日からは、4ゲーム差で追いかける首位・広島との3連戦。バットで暗雲を振り払う。 (石崎 祥平)

 〈21年5月以来1試合3二塁打〉○…佐藤輝(神)が3打席連続二塁打。阪神選手の1試合3二塁打は、佐藤輝自身が21年5月15日の巨人戦で記録して以来。連続打数二塁打のプロ野球記録は5で、03年井口資仁(ダイエー)と21年牧(D)がマークしており、佐藤輝は次戦で記録に挑む。

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