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【甲子園】世代No.1右腕、報徳学園の今朝丸裕喜が43年ぶり2度目の優勝へ強い決意

2024年08月07日 05:00

野球

【甲子園】世代No.1右腕、報徳学園の今朝丸裕喜が43年ぶり2度目の優勝へ強い決意
報徳学園・今朝丸
 第106回全国高校野球選手権大会(17日間)が、7日に甲子園球場で開幕する。球児の夢舞台であり続けてきた聖地は、今月1日に開場100年を迎えた。記念の大会で頂点を争う今夏。今秋ドラフト1位候補に挙がる報徳学園(兵庫)の今朝丸裕喜(3年)は、1981年以来43年ぶり2度目の優勝へ強い決意を示した。
 最速151キロを誇る報徳学園・今朝丸は夏の甲子園こそ初出場ながら聖地で輝いてきた実績がある。昨春から2年連続で選抜準優勝に導き、2度とも決勝にも登板した。「戻ってきたなという気持ちが強い。やることは変わらない。しっかりやっていきます」。頂点にあと1勝届かなかった2度の苦い思い出を上書きする最後の機会が巡ってきた。

 今夏の兵庫大会でも今秋ドラフト1位候補としての実力を示した。明石商との決勝では被安打5、5奪三振で公式戦初完封を挙げて夏切符をつかんだ。「いいイメージのまま夏の甲子園に行きたい。春と夏では全然違うと思うし、それもまた楽しもうかなと思います」。過去2度の選抜で背負った10番から今夏は1番に昇格。評価されてきた潜在能力を発揮し、真のエースとして甲子園に戻ってきた。

 今春選抜の健大高崎(群馬)との決勝では3失点完投の力投が報われず、「スタンドのみんなから“優勝してくれ”と言われていた。それをできなかったことが悔しくて…」と涙した。春の県大会ではベンチ入りメンバーを外れるなど夏本番に向けて調整。今夏の兵庫大会中には「調子はまだ上がっている途中」と言った。県大会ではなく、夏の甲子園決勝で状態を最高潮に迎えられるように逆算してきた。

 「絶対に夏の甲子園で日本一を取るという気持ちを持たないといけない。最後は気持ちだと思います」。世代No・1右腕として心技体全てを充実させて夏の聖地に立つ。

 ◇今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006年(平18)6月2日生まれ、神戸市出身の18歳。小3から横屋川井少年野球部で野球を初めて投手。中学では関メディベースボール学院に所属。報徳学園では背番号10でベンチ入りした2年春から2年連続選抜準優勝。3年夏から背番号1。50メートル走6秒0、遠投100メートル。1メートル88、80キロ。右投げ右打ち。

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