ヨネクラジムで80万円盗難 見学装い4時間滞在
2011年03月09日 06:00
格闘技
アタッシェケースは茶色の革製で、縦約30センチ、横約40センチ、幅約10センチ。ダイヤル式の鍵はかかっておらず、中には、茶封筒に入った会員の月謝の現金約60万円のほか、現金約20万円入りの会長の財布や預金通帳などが入っていた。ジム関係者によると、月初めと月末に、月謝(1人1万2000円)を集めるため、アタッシェケースに多額の現金が入っていたという。
ジムの外にいた男性プロボクサー(24)が、アタッシェケースを持って足早に立ち去る男を目撃。その知らせを受けた米倉会長が被害に気づき、「約80万円の現金が入ったアタッシェケースを盗まれた」と110番通報した。ジム内の複数のボクサーが、アタッシェケースを持ってジムを出る男の姿を見ていたが、会長と会話していたため、知り合いだと思い、不審に思わなかったという。
犯行は、日本ランカーのプロボクサーを含む約60人がサンドバッグを叩いたり、スパーリングをしたりしている最中に行われた。これまでにガッツ石松(61)ら、5人の世界王者を育てている米倉会長は「こんなこと初めて。あまりにも無防備だった。悪いやつがいるんだな」と反省しつつも「太え野郎だ。捕まったら、ボディーブローを食らわせてやりたい」と怒り心頭だった。
男は身長約1メートル70でやせ形。茶色のジャンパーにジーパン姿で、茶色のニット帽をかぶっていたという。