佐藤 森内名人流「三手の読み」で王座守る

2012年09月14日 06:00

格闘技

佐藤 森内名人流「三手の読み」で王座守る
チャンピオンベルトを肩に提げてガッツポーズを決める森内名人(右)と笑顔の佐藤
 ボクシングのWBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太(28)が13日、所属する協栄ジムの顧問弁護士の紹介で、将棋の森内俊之名人(41)と初対面した。
 佐藤が幼い頃から将棋を趣味にしていることを知った顧問弁護士の計らいで憧れの人が新宿区の協栄ジムを訪問。森内名人が「自分がこうしたら、相手がこう来て、そうすれば自分がこうする」という将棋の基本的な上達法である「三手の読み」を紹介すると、緊張気味だった佐藤も「ボクシングも同じです。相手が何を仕掛けてくるか、先を読んで戦います」と応じ、意気投合した。

 将棋は大きく「攻め将棋」と「受け将棋」に分類されるが、森内名人は「鋼鉄の受け」という異名を持ち、受けに絶対の自信を持つ。ただ名人によれば現在の将棋界は「攻め」が主流。その中で自らのスタイル“守備型”を貫く姿勢に佐藤は「自分のスタイルを究めれば勝ち抜けることを再認識させられました」と刺激を受けた。試合中に何が飛び出すか分からないことから名付けられた「マジカルボックス」の異名通り、王者は2度目の防衛戦も自分流を貫く覚悟を決めた。

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