村田 被災地で清水と公開スパー熱望「メダリストの役目」
2012年09月15日 06:00
格闘技
この日は日本財団によるJOCへの寄付金贈呈式に出席。5839万8855円に上った寄付金は、味の素トレセンのトレーニング機材の充実など選手強化のためだけではなく、被災地支援の目的もある。JOCは既に寄付金を使ってロンドン五輪に被災地のジュニアアスリートを招待しており、被災地へのスポーツ用具の寄贈などにも使われている。それだけに、金メダリストの心も自然と被災地に向かった。
ロンドン五輪のボクシング男子は村田だけではなく、同学年で仲のいいバンタム級の清水も銅メダルを獲得した。村田は1メートル82、清水は1メートル79と身長はほぼ同じだが、ミドル級のリミットは75キロで、バンタム級は56キロ。本来なら拳を交えることはあり得ないが、メダリスト2人の公開スパーリングは被災地を勇気づける最高のマッチメークだ。「そういう機会をつくってくれるなら、やりたい。清水をボコボコにしてやりますよ」と早くもKO宣言。夢をかなえた黄金の拳には、無数のエールが詰まっている。