初防衛戦へ!井上 ヘルシー減量効果でリミットまで早くも2キロ

2014年08月28日 05:30

格闘技

初防衛戦へ!井上 ヘルシー減量効果でリミットまで早くも2キロ
父・真吾トレーナーのミットを叩く井上尚弥(右)
ダブル世界戦  WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者・井上尚弥(21、大橋)―同級13位サマートレック・ゴーキャットジム(29、タイ)
(9月5日 代々木第2体育館)
 9月5日に初防衛戦を行うWBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥が横浜市内で練習を公開した。唯一の不安材料である減量は好物の鶏の空揚げを断つなど食生活を改善した効果で、既にリミット(48・9キロ)まで2キロと順調。弟・拓真(18=大橋)との2ラウンドのスパーリングでも切れのある動きを見せ、仕上がりの良さをアピールした。

 試合まで1週間以上あるが、井上の練習後の体重は早くもリミットまで2キロとなった。肉体的な負担の大きい減量後期は動きが落ちるものだが、この日はスパーリングでも動きの切れは抜群。1時間半みっちり体を動かして、たっぷり汗をかいた。「減量に入ってからの調子が前回と違う。前回の今頃はまだリミットまで3キロぐらいあって、足が動かなくてヘロヘロでしたから」。そう笑って振り返るあたりが何より順調な証だ。

 世界初挑戦の前戦では減量の影響で試合中に足をつるアクシデントに見舞われた。王座獲得に成功したから良かったものの、致命傷となる可能性もあった。その反省から栄養士をつけて食生活を管理。高タンパク低脂肪の食事を心掛け、減量に入る前から節制してきた。「食卓から油ものが消えました」とトレーナーの父・真吾さん。井上は大好物の鶏の空揚げも断った。また、これまで摂取していなかったサプリメントも毎食後と練習前後に取り入れ、疲労回復にも努めている。そのかいあって「今回は食べながら落とせている。精神的にも全然楽です」と絶食なしで順調に減量が進んでいる。

 対戦相手のサマートレックの研究もできており「ラフな時もあるけれど、正当派のボクシングをするので、自分にはやりやすい」と苦手意識は全くない。「今回の内容次第では次でフライ級に上げるつもり。インパクトある勝ち方にこだわりたい」。ライトフライ級ラストマッチへ向けて準備は万全だ。

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